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岡崎 俊二氏 マーキュリー・インタラクティブ・ジャパン 副社長

パフォーマンス監視ツールで見つかる異常には,自社サイト内に原因がある場合も少なくない。パフォーマンス監視ツールは,問題の発見と大まかな原因追求にも利用できる。パフォーマンス監視の結果だけでなく,ほかのツールで集めた情報も併用すれば,効率の良い原因究明とサイトの改善が可能になる。

 パフォーマンス監視は,Webサイトの外の状態だけでなく,サイト内の状態も把握できる。Webサイトの改良が必要なことが分かる場合も少なくない。監視結果を手掛かりにサイトの問題点を洗い出せば,効率良く改良作業を進められる。

隠れたバグが運用中に表面化 ログの分析で障害個所を特定

順調に稼働しているWebサイトでも,内部的な原因で突然変調を来すことは珍しくない。原因はハードウエアからアプリケーションまで様々。パフォーマンス監視の情報を分析すれば,原因の手掛かりがつかめ,問題解決に要する時間と手間を大きく減らせる。

 個人向けのポータル・サイトを運営するA社は,ユーザー情報をデータベースに格納し,ホームページをカスタマイズしていた。また,個人のアクセス履歴を把握し,マーケティング情報として活用する狙いもある。

監視ツールが警報を発する

図1 パフォーマンス監視を使ったA社のWebサイト内の問題切り分け
A社は区間ごとのレスポンス分析でアプリケーション・サーバーとデータベース・サーバーとの間に問題を発見。エラー・メッセージを分析した結果,データベース・アクセスに問題があることが分かった。
 A社はエンドユーザーから見たレスポンスやエラーの発生頻度を重視していた。ポータル・サイトの評価は,サービス・メニューだけでなく,つながりやすさにも左右されるからだ。このため,パフォーマンス監視ツールを導入し,定常的にWebサイトを監視していた。

 そんなある日,パフォーマンス監視ツールが,レスポンス時間が警戒値を超えているという警報を発した。区間別に調べてみると,ブラウザからアプリケーション・サーバーまでのレスポンスは正常だったが,その先のデータベース・サーバーとの間でレスポンスが遅くなっていた(図1[拡大表示])。また,この区間ではエラーも多発していた。

 A社がパフォーマンス監視ツールの記録していたエラー・メッセージを分析すると,大部分はデータベース(DB)・サーバーへのアクセスで生じたSQLエラーだった。