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岡崎 俊二氏 マーキュリー・インタラクティブ・ジャパン 副社長

外部からの監視だけでは不十分 個別アクセスから本質をつかむ

外部からのパフォーマンス監視だけで問題をすべて把握できるとは限らない。負荷分散やアプリケーションの構成によっては,発見できない問題も存在する。パフォーマンス監視だけでなく,ユーザー個別のアクセスを監視するツールも併用しながら総合的に判断するのが問題解決の近道である。

 B社のWebサイトは企業向けに事務用品購買サービスを提供する。増大するアクセス数に対応して,HTTPサーバーやアプリケーション・サーバーをそれぞれ複数設置する大規模サイトに成長していた。

パフォーマンス監視では「異常なし」

 ある日B社は,得意先であるC社から,アクセスが遅くなっているというクレームを受け取った。普段運用しているパフォーマンス監視では,レスポンスが悪かったり,アクセスできないといった異常は見つからなかった。念のためB社は,C社が接続しているプロバイダ経由でパフォーマンスを監視したが,こちらも正常だった。

 C社固有の問題が原因と考えたB社は,調査結果を示しながら,C社内またはC社とインターネット接続事業者の間のアクセス回線に問題があるはずだと説明した。しかし,C社は納得しなかった。C社の説明によると,問題があるのはB社のWebサイトへのアクセスだけ。ほかのサイトのレスポンスは普段と変わらない状態だという。

 B社にとって大口顧客であるC社は無視できない。そこでB社は,念のため出向いてパフォーマンスを検証させてもらった。すると,B社サイトのレスポンス時間が平均20秒を超えており,問題があるのは明らかだった。

 B社が臨時に持ち込んだパフォーマンス監視ツールから測定し,大まかな切り分けをした結果,問題はB社サイト内のHTTPサーバーにあるらしいことが分かった。サイト内の負荷分散装置までのレスポンスに異常はなかったが,HTTPサーバーまでのレスポンスが遅くなっていたのだ。