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茂手木 昌洋 富士通 システムサポート本部ネットワークサポート統括部ネットワークシステムサポート部

図4 B社の新設スイッチの設定ミスはネットワーク全体に及んだ
 B社は1000BASE-Tを優先して使うようパス・コストを設定していた。新設したレイヤー2スイッチでルート・ブリッジを決定するためのブリッジ・プライオリティの設定を間違えたため,影響がネットワーク全体に波及。異なるスイッチ配下の端末の通信にまで影響が及んだ。

機器増設でトポロジが一変

 バックアップ経路の導入も問題なく終わり,順調に運用していたB社は,トラフィックの増加に対応してスイッチを1台増設した。ところがその途端,増設と関係ない部署でスループットが低下するトラブルに見舞われた。バックボーン経由で全社サーバーと接続する場合のスループットが10分の1程度になってしまったのだ。

 調査の結果,問題は増設したスイッチの設定にあることが分かった(図4[拡大表示])。ブリッジ・プライオリティを誤って低く設定していたため,トポロジの変更が発生し,ルート・ブリッジが新設のL2スイッチに移動したのだ。L2スイッチを起点に再決定された経路では,今まで使われていた1000BASE-Tは使われなくなってしまう。このため,今まで1000BASE-T経由で通信していた端末が100BASE-T経由で通信することになってしまった。

 ルート・ブリッジが変わると,再構成される経路は全く違うものになる。ルート・ブリッジとパス・コストの設定には細心の注意が必要である。