PR

大沼 守一氏 NTTコミュニケーションズ ソリューション事業部ITビジネス推進部AppMasterコンサルタント

川崎 啓介氏 NTTコミュニケーションズ ソリューション事業部ITビジネス推進部AppMasterコンサルタント

図3 B社は購買システムの監視情報を分析してボトルネックを発見
 サーバーのハードウエアとネットワークの両方にボトルネックがあることが分かった。トランザクションが増えるとサーバー遅延が大きくなる。また,トラフィックが回線速度に近づくと,ネットワーク遅延が急増する。対策として,サーバーのハードウエアを増強する一方,帯域管理装置を導入して他システムのトラフィックを抑えた。

サーバーの処理性能も限界近くに到達

 さらに深く分析するために,サーバー遅延とトランザクション数の相関をグラフ化した(図3[拡大表示])。すると,1分当たりのトランザクションが4000を超えると,サーバー遅延が急増していることが判明。システム導入前の負荷試験では,約5000トランザクションがハードウエアの限界と考えていた。限界に近いトランザクションが発生していたのである。

 次にIP-VPNへのアクセス回線のトラフィックとネットワーク遅延の関係を見た。購買システム以外のトラフィックが増えて回線速度の20Mビット/秒に近づくと,ネットワーク遅延が急増。つまり,サーバーのハードウエアと,ネットワークの両方にボトルネックがあったわけだ。

購買システムのトラフィックを守る

 そこでB社は,サーバーのハードウエアを増強することにした。今後は,トランザクションの増加がトラフィック増に直結しないようにするため,アクセス数が多いページのデータ量を小さくすることも検討する。

 さらに,ネットワークのボトルネックを解消するため他システムのトラフィックを抑えた。帯域管理装置を導入して,トラフィックのピーク時は購買システムに16Mビット/秒,他システムに4Mビット/秒を割り当てるように設定した。この結果B社は,購買システムのレスポンスを改善できた。