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村嶋 修一氏 ライプ IT技術統括部長

図3 ブロードバンド・ルーターの監視機能を使って遠隔監視体制を整備
スループットの低下は,不正アクセスやブロードバンド(BB)・ルーターの処理負荷が上昇した場合にも発生する。そこでA社は,各拠点のBBルーターを本社から遠隔監視する体制を整えた。当面はフリーソフトのsyslogサーバー・ソフトを活用するが,今後はSNMPを使ったリアルタイム監視体制を整える。

機器状態の監視にSNMPを活用

 さらにA社は,BBルーターが外部から攻撃を受けて処理性能が低下することもあると聞き,監視体制を整えることにした。A社は,フリーソフトを使って本社にsyslogサーバーを設置。BBルーターはsyslogを定期的にサーバーへ送信するように設定した。本社の管理者は,サーバーに蓄積したsyslogを定期的に調査し,必要に応じてTelnetで詳細な情報を得る(図3[拡大表示])。

 しかし,syslogとTelnetを使った監視体制では,機器に異常が発生しても即座に対応できない。そこでA社は,予算を確保できる来期にも,リアルタイムに監視できるSNMPサーバーを設置する計画を立てた。

遠隔操作で現場は機器交換だけ
最悪を想定し迂回路も確保

BBルーターが故障すると,現地の社員では対応できず,本社の担当者が緊急出張することも多い。すぐに対応できない状況に備えて,迂(う)回路の確保も不可欠。故障回数そのものを減らすには,機器の落下事故を未然に防止する手立てが必要となる。

 食品小売業のB社は,全国の支店や営業所50拠点と1200店舗をインターネットVPNでつないだ。BBルーターの故障時は,システム部門で設定した代替ルーターと設置方法の手順書を現地に送付。現地の社員が代替ルーターを設置することにしていた。

 しかし,情報機器の扱いに慣れていない社員が多く,実際は本社のシステム担当者が出向いていた。このため現場からは,「復旧に時間がかかり,業務に支障を来す」との苦情が出てきた。そこでB社は,BBルーターの故障時の対処方法を見直した。