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 企業向けネットワーク機器ベンダーである米アバイアの日本法人,日本アバイアは9月21日,企業ユーザー向けのIP電話ソリューション製品群を発表した。企業の内線電話網を,LANを利用したIP(internet protocol)ベースのネットワークに置き換えるためのものである。

 従来,音声をIPネットワークで伝送するVoIP(voice over IP)製品は,電話の音声信号をIPパケットに変換して拠点間の中継回線上でやり取りするゲートウエイ製品が主流だった。しかし2000年に入り,イーサネットのLAN環境とVoIP技術を利用して拠点内の内線電話網を構築するIP電話製品の発表が相次いでいる。アバイアの製品もこのカテゴリーに属する。「米国の調査会社は,2003年に出荷される内線電話システムの37%がIP電話ソリューションになると報告している。日本でも同様のカーブを描きながら市場は拡大していくと見ている」(日本アバイアの新留祐一,プロダクト マーケティング・シニア・マネージャ)。

 アバイアのIP電話製品は6種類。(1)Windows NTサーバー・ベースのIP PBX「Avaya IP600 Internet Protocol Communications Server」,(2)LAN直結のIP電話機「Avaya IP Telephone」,(3)IP電話機の機能をパソコン上で実現するソフト「Avaya IP Softphone」,(4)支店・営業所レベルの拠点をWAN経由でIP600に収容するゲートウエイ「Avaya R300 Remote Office Communicator」,(5)既存のディジタルPBX「DEFINITY」シリーズにIP PBX機能を付加するソフトの新版「Avaya DEFINITY IP Solutions Software」,(6)ユーザー企業で導入済みのディレクトリ・サービスをIP PBX環境のユーザー・データベースとして利用するための連携ソフト「Avaya Directory Gateway」--である。12月から順次出荷を始める。価格はオープンとなる見込み。

 IP PBXのIP600は,設置スペースを抑えるために19インチ・ラックに搭載する形状を採用。内線と外線の合計で200回線規模の内線電話網を構築できる。保留や転送,電話会議機能など,既存のPBXと同等の呼制御機能を提供するほか,CTI(computer telephony integration)を実現する各種API(application programming interface)を実装する。電話番号とIPアドレスの対応を管理するゲートキーパー機能も装備する。LAN直結電話機のIP Telephoneは,ファームウエアをダウンロードすることで,機能のアップグレードが可能。拠点側に設置するR300は,IP化した音声とデータを統合して処理する。ルーター機能のほか,ファイアウォール,VPN(virtual private network),セキュリティ機能を備える。

 アバイアは,米ルーセント・テクノロジーズの企業ネットワーク向け事業部が分社化して設立した機器ベンダー。6月に新社名であるアバイアを発表しており,9月30日までに分社化を完了する予定。

(藤川 雅朗=日経コミュニケーション)