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 独ハノーバーで開催中の「CeBIT 2002」において,フィンランドのノキアは3月13日(現地時間),GSM(global system for mobile communications)方式の携帯電話機5製品を披露した。このうち3機種はGPRS(general packet radio service)と呼ぶパケット通信方式に準拠した第2.5世代(2.5G)携帯電話機である。米ガートナーなどの調査によると,2001年のノキアの携帯電話機の世界市場シェアは約35%で,2番手の米モトローラの2倍以上ある。


 今回ノキアが発表した新製品は,「NOKIA3315」,「同3410」,「同3510」,「同6310i」,「同7210」(写真上),「同9210iCommunicator」(写真中)の6機種。そのうち,最も機能が少ないベーシック・タイプの3315を除く5機種を展示した。GPRSに対応するのは3510,6310i,7210の3機種で,最大数十kビット/秒のパケット通信が可能。PDA(携帯情報端末)と携帯電話機を融合したスマートフォンに当たる9210iは,HSCSD(high speed circuit switched data )と呼ぶ56kビット/秒のデータ通信機能を持つ。


 ノキアは,2002年に最も普及する可能性が高い携帯電話向けサービスとしてMMS(multimedia messaging service)を挙げている。MMSは,携帯電話機間でテキストだけでなく,静止画や動画,音声といったマルチメディア情報も送受信できるようにするもの。3510と7210にMMS機能を搭載した。また,多様化するユーザー・ニーズに応える手段の一つとして,携帯電話機のデザインを重視。3510と7210は本体のカバーを着脱可能にし,さまざまなデザインのカバーを提供する(写真下)。


 各製品の発売時期は,7210が2002年第3四半期の早い段階。7210以外の5機種は第2四半期中に発売される。このうち,6310iと7210の2製品は900MHz帯と1800MHz帯の無線周波数に加え,1900MHz帯にも対応。欧州やアジアだけでなく,米国のGSMサービス提供地域でも利用できる。6301iと7210以外の4製品は欧州とアジアだけで利用可能である。


 13日からの展示に先がけ12日に実施された記者会見の席では,まずノキア・モバイル・フォンのマッティ・アラフフタ最高経営責任者(CEO)が「今年は記録的な数の新製品を出していく。当社初の3G携帯電話機は第3四半期に発売する」と明言。さらに,アンシ・ヴァンヨキ副社長がW-CDMA方式の第3世代携帯電話機の試作機を披露した。ただし,「正式な3G携帯電話機の発表は9月26日正午に行う」(ヴァンヨキ副社長)予定である。


(杉山 泰一=独ハノーバー発)