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狙い:物流コストの削減や店舗への納品時間のばらつき軽減
コスト:物流情報システムの開発に、数億円を見込む
IT:システムの仕様は2月中に決定する

首都圏を地盤とする中堅コンビニエンスストア・チェーンのスリーエフは、物流情報システムを刷新する。8月から物流拠点への導入を始め、来年9月をメドに完了する。

 狙いは、物流拠点における在庫や配送状況などを一元管理する体制を整えること。これによって、弁当のような売れる時間帯が決まっている商品の納品時間が店舗間で大きくばらつかないようにしたり、物流コストを削減する。

 スリーエフは14カ所の物流拠点における倉庫業務と店舗への商品配送を、複数の物流業者に委託している。そのために物流拠点によって在庫管理や配送管理などの仕組みが異なり、物流業務の改善を妨げているという。

 そこでスリーエフが新たに物流情報システムを開発してすべての物流拠点に導入し、業務の仕組みを統一する。これによって在庫量や配送状況などを日々把握して、これに基づいて直ちに物流業務を改革できるようにする。

 並行して物流拠点の集約も進めており、一連の物流改革で物流コストを年間4億~5億円削減できる見通しだ。

 スリーエフは2000年2月期において、売上高は254億4000万円(前年比5.6%増)、経常利益は17億円(同25%増)を見込んでおり、好調な業績を維持している。「創業時からあまり変わっていない」(高橋昭二・商品本部長兼物流部長)という物流体制を強化して、さらに競争力を高める。

物流改革の概要

納品時間の遅れが売り上げに影響

 スリーエフは商品配送において、フランチャイズ店を含めたすべての店舗に均一なサービスを提供することを重要な経営課題としている。「弁当やパンなどは店舗への納品時間が遅れると売り上げに大きく影響する」(同)からだ。

 ところが現在は、物流業者から配送状況の正確な情報を入手できず、納品時間が遅れてもその原因を分析できない。さらに物流業者がばらばらに配車計画を立てているため、どうすれば改善できるかを細かく指示できない状態にある。

 そこで新システムによって、スリーエフが自ら配車計画を立案し、各店舗への納品時間がどうなったかを日々、検証できるようにする。

 さらに卸売業者やメーカーなど仕入れ先約70社と物流拠点との間をネットワークで結び、物流拠点における在庫情報を日次で共有する。さらにスリーエフから卸やメーカーに商品別の売り上げ実績を提供して、在庫を削減する考えだ。

開発費として数億円を見込む

 新しい物流情報システムは、在庫管理や入出庫管理、配送管理、仕分け管理の4つの機能を備える。現在、詳細な仕様を固めている段階で、2月中にも決定する予定だ。

 ただし最適なパッケージ・ソフトが見あたらないため、独自にシステムを開発する考え。開発費として数億円を見込んでいる。

中山秀夫 hnakayam@nikkeibp.co.jp