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狙い:顧客企業における車両の管理業務を支援して、満足度を向上する
コスト:非公表
IT:暗号化技術などで、セキュリティを確保した

 自動車リース最大手のオリックス・オート・リース(本社東京)は、3月に法人顧客向けのウェブ・サイトを開設する。顧客ごとに、リース車両の点検・補修履歴やその企業の社員が起こした交通事故などの管理情報を一元的に提供する。加えて、リース車両の追加などの申し込みも受け付ける。

 顧客のリース車両に関する管理業務を支援することで、営業力強化と顧客満足度の向上を図るのが狙い。

 95年4月から顧客に専用ソフトを配布して、同様の業務支援システムを運用してきたが、インターネットに対応しておらず情報を自動更新できないなど使い勝手が悪かった。

 そのために無償提供しているにもかかわらず、導入企業が伸び悩んでいた。リース車両26万1000台のうち、顧客が業務支援システムを使って管理しているのは8万台にとどまっている。新システムによって、利用企業を増やす考えだ。

事故報告などの情報を日次で更新

 サイトの名称は、「e-ERG(イーエルグ)」。オリックス・オートの基幹業務システムなどから日次でデータを取り込んで、顧客企業ごとに車両の点検・補修履歴、契約法人カードを使った給油サービスの利用状況、リース代金の請求情報、事故の報告などを提示する。

 このうち事故報告は、オリックス・オートのサポート担当者が当事者からヒアリングして作成する。車両の軽度な破損まで含めると、大口顧客では毎月のように発生するという。

 顧客企業の車両管理担当者は、そうした事故情報を逐一把握して、必要に応じて素早く対応しなければならない。ところが従来、事故報告を含むすべてのデータは毎月、オリックス・オートの営業担当者がフロッピーディスクに収めて顧客に届けてきた。もちろん大きな事故であればただちに電話で報告するが、そうでない場合は顧客企業の担当者に知らせるのが1カ月間後になることもあった。新システムは日次でデータを更新するため、そうした問題はなくなる。

 e-ERGは、顧客が自社の業務システムにこうしたデータを入力しやすいように、表計算ソフトのファイル形式で取り込めるようにした。加えて、顧客がリース車両を利用する拠点を変える申請や追加、解約といった申し込みをインターネットでできるようにして、利便性を高めた。

図●オリックス・オート・リースが導入する法人顧客向け業務支援システムの仕組み[図をクリックすると拡大表示]

暗号化技術などで安全性を確保

 新システムは、オリックス・システム(本社東京)と共同で開発した。投資額は非公表。

 インターネットを介してデータをやり取りするが、IDとパスワードに加えて、データが顧客企業から送られてきたことを確認するIPフィルタリングや、暗号化技術のSSL(セキュア・ソケット・レイヤー)を使ってセキュリティを確保する。

中山 秀夫 hnakayam@nikkeibp.co.jp