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狙い:顧客とのやり取りを最短時間で済ませ、受注や顧客満足度を勝ち取る
コスト:公表せず
IT:米オートデスク社のAutoCAD 2000iと、自社開発のJavaアプレット

 オフィス家具・文具メーカーのプラス(本社東京)は、中小企業向けにウェブ・サイト上でオフィスレイアウトを自由に設計できるサービスを提供し、効果を上げている。

 昨年12月に開設したサイト「Do-Net Club」にアクセスすると、顧客企業の担当者が簡単な操作でオフィスの図面を入力したうえで、必要な家具を配置しながらレイアウトをシミュレーションできる。

 オフィスレイアウトにおける商談は、顧客のニーズを細かく聞き出す必要があり、何度もやり取りする。しかし、顧客がこのサイトを利用すれば、設計の初期段階からニーズを集められ、顧客の手間を大幅に削減できる。しかも、「最終的なレイアウト図面を提出するまでの時間を、10分の1に短縮できるようになった」(笠原智オフィスデザインセンター部長)という。

 こうした利便性が評価され、すでに40社から受注を獲得。先にスタートしていたレイアウト図面を電子メールで届けるといったサービス強化もあって、商談の成約率は7割に達し、従来の4割を大きく上回っている。

 プラスの中小企業向けオフィス家具事業における年間売上高は約50億円。新サービスによって来年度は70億円に引き上げる考え。2003年5月期には200億円を目指す。

8000種類の家具を選べる

 これまでプラスは、オフィスレイアウトの設計を請け負うと、全国の営業所から送られてきた顧客のオフィス平面図などを基に、細かい要求を聞き出してオフィス家具の配置を決めていた。ところが電話だけのやり取りでは、細かいニュアンスがなかなか伝わらないといった問題があった。

 加えて、「簡単に家の間取りを設計ができるソフトが世の中に増え、顧客自身が基本的なレイアウトデザインをしたいというニーズが増えている」(笠原部長)。

 そこでレイアウトをデザインできる簡易版のCAD(コンピュータによる設計)ソフトを開発し、顧客が自由に使える環境を用意した。

 顧客は会員(無料)になるとマウスの操作だけで、3次元で表示された約8000種類の家具から必要なものを選んだり、オフィスの図面上で位置や向きを決めたりできるのが特徴。

自社のCADソフトと自動連携

 顧客が入力した情報はプラスが使用しているCADシステムに送られ、プラスは最短30分で、パース(ふかん)図などを作成する。こうした図面はウェブ・サーバー上に設けた顧客専用スペースに登録。顧客はこのデータを閲覧しながら、具体的な商談に入る。

 プラスが使用しているCADシステムは、米オートデスク社のAutoCAD 2000i。顧客自身が操作する簡易CADソフトは、ネットワーク用のプログラミング言語であるJavaを利用して、プラスが自社開発した。

渡辺一正 kwatanab@nikkeibp.co.jp