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 金属加工機械メーカーのアマダは、商談を開始してから契約するまでの時間と、受注から納品までのリードタイムをそれぞれ大幅に圧縮する。今年10月をメドに、新たな情報システムを稼働させる。総投資額は約10億円。

4カ月の納期を2カ月に

 従来は、最初に顧客を訪問してから製品の仕様確定までに平均26日かかっていたが、新システムの稼働後は1日でできるようになる。受注から納品までのリードタイムは、平均で4カ月から2カ月に半減する。

 金属加工機械などの工作機械市場は冷え込んでおり、アマダも業績が伸び悩んでいる。同社は顧客ニーズに合った製品を素早く提供し、新規客の開拓と既存客の囲い込みを進める。

 新システムは、営業担当者が客先で製品の仕様変更や見積もりをできるようにする。ノートパソコンと携帯電話で新システムに接続。製品の画像や構成部品の情報を蓄積したデータベースを検索できる。加工精度や他の工作機械との互換性といった情報を確認できるため、顧客の要望に合う製品をその場で見つけられる。

 営業担当者は、構成部品を変更しながら、顧客の要望に合う製品の仕様をパソコン上で練り上げていく。見積もりもその場で提示可能で、契約までの時間を短縮できる。従来、営業担当者は社外で製品・部品情報を見られなかったため、仕様変更のたびに客先と営業拠点を往復しなければならなかった。

部品のモジュール化を推進

 契約後、営業担当者は製品の仕様に関するデータをシステムに登録する。工場の社員が、このデータを調達システムに取り込むと、必要な部品が自動的にリストアップされる。短時間で部品メーカーに発注できるようにして、納期短縮に結びつける。従来は、工場の社員が製品の設計図から構成部品を調べて、発注書を作っていた。この作業に平均1~2週間必要だった。

 製品の絞り込みや部品の共通化・モジュール化も進める。製造工程を大幅に効率化し、納期短縮につなげる。2005年までに、製品数を約250種類から100種類未満に減らす方針。生産リードタイムを圧縮することで、完成品在庫もほぼ半減できるという。

長谷川 博 hhasegaw@nikkeibp.co.jp