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 東京ガスは6月から、IP(インターネット・プロトコル)技術を使った内線電話網を構築する。IP電話機を順次導入していき、2006年までに約2万台を導入する計画だ。

 本支店などの拠点内、および拠点間の内線電話にLANやWAN(広域通信網)を使うことで、現在年間約10億円かかっている通信費を5億円以下に削減するのが狙い。1万台以上の電話機を保有する企業が、内線網をIP電話に切り替えるのは初めてのケースだ。

 まず、今年6~9月に本社内の電話機3000台をIP電話機に切り替える。2006年6月までには支店などの全100拠点に広げていく。

 東京ガスは、IP技術を使った内線電話を利用するためにネットワーク全体を見直す。NTTデータがネットワークの再構築を担当する。WANにはケーブル・アンド・ワイヤレスIDC(本社東京)の広域LAN「高速イーサネットサービス」を採用。一方、IP電話はフュージョン・コミュニケーションズ(本社東京)のサービスを利用する。

 IP電話の導入により、東京ガスはPBX(構内交換機)装置が不要になる。ネットワークの運用費で大きな比重を占めていたPBX関連の費用を削減できる。

 ガス業界は1999年に大口顧客向けの料金設定が自由化されて、異業種からの参入が活発化するなどコスト削減が急務になっていた。東京ガスは通信費を少しでも削減して体質強化を図る。

西 雄大tnishi@nikkeibp.co.jp