三井住友海上火災保険は、人事評価制度の運用を見直す。2001年4月に導入した目標管理制度の実効力を高めるのが狙いだ。日々の業務に追われて目標が見えなくなったり、部下への指導があいまいになるといった課題の解決を目指す。

 この4月から、他の社員や部門が掲げた目標を、イントラネットで閲覧できるようにする。同じ部門内であれば、部下や同僚の目標を自由に閲覧できる仕組みを構築。各自が自分の位置付けを確認できることで、より高い目標を設定したり、部門内で活動の方向性をそろえて、目標を効率良く達成する効果を見込む。さらに、週報作成やスケジュール管理の画面上で、自分の目標を常に表示。これにより、業務の優先順位を適切に判断できるようにする。従来は、問い合わせに過剰に対応するなど、優先度の高い仕事がおろそかになるようなことが少なくなかった。

 上司が部下を適切に指導し育成することも狙いだ。これまでは、部下の立てた目標や活動状況を一度に把握するのが難しく、指示があいまいになりがちだった。

 新システムによって、上司は部下全員の目標を一覧できる。これを基に、1人ひとりの活動状況に応じて適切に指導するように徹底させる。目標をキーワードで検索することも可能。例えば、特定商品の営業に注力したい場合など、関係する目標をまとめて抽出することで効率良く指導できる。

相馬 隆宏 souma@nikkeibp.co.jp