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 ソニー・ミュージックエンタテインメント(本社東京)の販売子会社であるソニー・ミュージックディストリビューション(SMD、同)は今年6月、SCM(サプライチェーン・マネジメント)システムを強化した。在庫削減と販売機会損失の低減を狙う。

 2000年5月に、販売情報の分析や新譜の需要予測などができるシステム「ソニー・ミュージック・エクスプレス」を導入。CD販売店に無償で提供してきた。「HMV」や「新星堂」など約1450店が利用している。システムは新日鉄ソリューションズが開発した。

 今回の機能強化で、CD販売店が見落としがちだった旧譜の販売動向といった店舗の実態を、SMDが警告情報として通知できるようにした。

 どのCD販売店でも、新譜に比べて旧譜の管理には手が回らず、売り逃していることが少なくないと判断した。

 そこで、エクスプレスに参加するCD販売店全店の販売実績では売り上げ順位が上がっているのに、自社チェーンでは順位が落ちている商品を見分けられるようにした。どこの店舗で品切れが起きているかも示す。品切れしている店舗の在庫を増やせば、売り逃しを減らせることを気付かせる。

 さらに、同じチェーンにおける在庫の偏りや生産計画を示すことで返品も減らす。追加発注する前にチェーン内の店舗間で在庫を融通したり、メーカー側の品切れを恐れて多めに発注しないように促す。これで返品を約10%減らせるとみている。

相馬 隆宏 souma@nikkeibp.co.jp