利用者があらかじめ利用する電話会社を登録しておけば、従来必要だった「00XY」といった電話会社ごとの識別番号をダイヤルせずに通話できるサービス。2001年5月から始まる。どの電話会社を利用してもダイヤル方法が同じになるので、電話会社間における競争がより活発になると期待されている。

 通信業界の規制緩和によって新規参入業者が相次ぎ、いろいろな電話会社を利用できるようになりました。

 ところが、国内通話でNTT以外の電話会社を利用する際には、通話相手の電話番号の前に「00XY」といった識別番号をダイヤルする必要があります。もちろん最近の電話機には、ダイヤルすると特定の電話会社に自動的に接続するACRと呼ばれる機器が付いています。しかし、利用する電話会社を事前に設定しておく手間がかかります。

 そこで登場したのが、「マイライン」と呼ばれる電話会社選択サービスです。市内通話や国際電話といった区分ごとに利用者があらかじめ使用する電話会社を登録しておけば、通話のたびにいちいち識別番号をダイヤルしたり、ACRを設定する必要がなくなります。

 すでに申し込みを受け付けており、5月1日からサービスが始まります。携帯電話やPHSは対象になっていません。

 マイラインを利用するには、「市内通話」、「同一県内の市外通話」、「県外通話」、「国際通話」の4区分ごとに、それぞれ使用する電話会社を決めます。もちろん区分ごとに別々の電話会社を選んでもいいし、1社だけに絞ることもできます。

◆効果
電話会社間の競争を促進

 マイラインには2種類のサービスがあります。1つは、電話会社を選択しても、通話ごとに電話会社の識別番号をダイヤルすれば、その電話会社を利用できる「マイライン」。もう1つは、通話ごとに電話会社の識別番号をダイヤルしても、登録した電話会社だけしか利用できない「マイラインプラス」です。

 もしマイラインの利用を申し込まないと、「市内通話」と「同一県内の市外通話」はNTT東日本またはNTT西日本、「県外への通話」はNTTコミュニケーションズの利用になります。「国際通話」においては、通話ごとに電話会社の識別番号をダイヤルします。

 電話会社で構成するマイライン事業者協議会が開設したマイラインセンター、もしくは各電話会社が郵送による申し込みを受け付けています。サービスは無料です。

 通話の際のダイヤル方法が公平になることから、電話会社間の価格競争が一層進み、利用者のメリットが高まると期待されています。

◆課題
11月以降の登録・変更は有料

 10月31日までは無料で登録できますが、11月以降の申し込みや電話会社の変更は、有料(800円)です。

 利用者にとっては、通話料金など有利な電話会社を自分で選ぶ手間がかかります。企業などにおいてPBX(構内交換機)を利用している場合は、一部の設定を変更しなくてはならないケースがあり、注意が必要です。

神保 重紀 sjin@nikkeibp.co.jp