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音声で情報を検索したり、引き出せるホームページを記述する言語。一般的なホームページの記述言語であるHTMLを拡張したXMLがベースで、昨年5月にW3C(WWWコンソーシアム)でボイスXMLバージョン1.0が採用された。これを活用し、音声でインターネットの情報を引き出す「音声ポータル」が増えている。

 日本テレコムは7月1日、インターネットと電話を融合した新しい情報提供サービスを開始しました。「Voizi(ボイジー)」という名称のこのサービスは、一言で言うとインターネット上の情報を電話を通じて音声で検索し、音声で聞き出せるというものです。一般的には「音声ポータル」「ボイス・ポータル」などと呼ばれています。

 通常、インターネットの情報を検索する場合、ヤフーなどのポータル・サイトで検索条件を文字入力したり、用意されたメニューをクリックして、情報を表示させます。音声ポータルはマウスのクリックやキーボード入力の代わりに、音声によって指示を出すのです。

 Voiziは株価情報やグルメ情報など7種類のメニューを用意しています。例えば道路交通情報を利用する際には、ガイダンスに従って「道路交通情報」「東名高速」などと声で指示するだけで、該当する道路の渋滞情報を聞けます。

 声だけで操作できるので、キーボード操作が苦手な高齢者にも使いやすく、電話さえあればどこからでもインターネットの情報を利用できるのが利点です。

◆効果
音声情報サービスが手軽に

 この音声ポータルを支えているのが、ボイスXMLと呼ばれるウェブ記述言語です。簡単に言えば、どういう言葉に対して、どういう言葉を返すのかを定義する言語です。

 Voiziの場合、音声コンテンツの提供者はボイスXMLでファイルを作成し、ウェブ・サーバーに格納します。音声ポータルのセンターが利用者からの電話を受け、指示の音声を音声認識ソフトで認識。該当するボイスXMLファイルをウェブ・サーバーから読み出します。

 さらにファイルに記述された言葉を音声合成ソフトで翻訳し、利用者に伝えるというわけです。つまり、コンテンツの提供者はセンターとリンクしたサーバー内にボイスXMLファイルを用意するだけで、音声情報サービスを始められるのです。

◆課題
様々なツールに応用可能

 米国では「テルミー・ネットワークス」など、ボイスXMLを利用した音声ポータルがいくつも登場しています。日本テレコムは9月をメドに「音声掲示板」をスタートする計画です。電話を介して音声で掲示板に情報を入力したり、入力済みの情報を引き出せるというものです。

 来年には、情報を音声で提供するだけでなく、携帯電話の画面に表示したりファクシミリに送信したりと、利用者が情報の取り出し方を選択できるようにする予定です。

 ただし、国内ではまだボイスXMLの技術者が少ないのが課題です。そこで日本テレコムは8月1日、ボイスXMLによるコンテンツ作成を無料で体験できるウェブ・サイトを開設。ボイスXMLのすそ野の拡大を図っています。

花澤裕二 hanazawa@nikkeibp.co.jp