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2001年からサービスが始まった新世代の携帯電話サービス。大容量のデータをやり取りできることが特徴。これを生かして、テレビ電話などのサービスが提供されている。

 「第3世代携帯電話」とは、ITU(国際電気通信連合)が策定したIMT-2000と呼ばれる通信規格に沿った携帯電話です。アナログ方式と現在主流になっているデジタル方式の次世代版であるため、第3世代携帯電話と呼ばれます。略して、「3G」と表現されることもあります。

 IMT2000は、1台の携帯電話で世界中どこでも使える国際ローミング接続や、動画をやり取りできるほど高速なデータ通信、固定電話並みの通話品質などを目指して策定されました。しかし、各国から伝送方式を募集したところ、日米欧で主導権争いが起きて一本化できずに複数の方式が存在します。

 日本では、NTTドコモとJ-フォンが採用した「W-CDMA」と、KDDI(au)が採用した「CDMA2000 1x」があります。NTTドコモが2001年10月に本サービスを始めたのを皮切りに、KDDIが2002年4月に、J-フォンが同年12月に開始しました。

◆効果
各社で注力するサービスに違いが

 サービスを提供している各社で力を入れて取り組んでいる分野が異なります。NTTドコモとKDDIは、大容量のデータ通信が可能になる点に力を入れ、カメラ付きの機種を使って、テレビ電話やビデオメールを利用できるようにしています。これを使えば、商品を見せながら商談できたり、口頭では伝わりにくい修理依頼などにも威力を発揮します。

 よりスムーズに映像をやり取りするため、NTTドコモは現行の384キロビット/秒から30倍以上にあたる14.4メガビット/秒で通信できる技術を開発しています。

 これに対し、世界中どこでも1つの携帯電話で利用できることに力を入れたのがJ-フォンです。同社ではサービス開始に合わせて、約50カ国で国際ローミング接続を提供しています。これにより、日本で使用している番号を使って世界中で通話できます。

◆事例
建設現場に3G導入

 大成建設は、今年3月に完成する三菱重工業本社ビルの建設現場に、NTTドコモの第3世代携帯電話を18台導入しました。

 作業所の所長とそれぞれの現場担当者に配布し、テレビ電話機能を利用しています。

 高層ビルでの作業があるため、所長がすべてを確認することは容易ではありません。そこでテレビ電話を活用することにより、それぞれの現場責任者から送られてきた動画で進ちょく具合を確認します。これによって、どこからでも指示を出せます。今後も高層ビルの建設現場に導入していく予定です。

西 雄大tnishi@nikkeibp.co.jp