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インターネット技術を活用し、ネットワーク経由でアプリケーション・ソフトの機能だけを提供するアウトソーシング・サービス会社のこと。ASPのサービスを使えば、顧客企業は最新の情報システムを月額払いで安価に利用できるようになる。今後、中小企業や大企業の部門が利用するものと注目されている。

 多くのビジネスマンが夢見る「一戸建て住宅」。しかし、たとえ資金を蓄えても、いざ購入する段になるとためらう人が多いのではないでしょうか。

 「子供が成長したら、手狭にならないだろうか」「親と同居の場合を考えるともう少し広い家が良かったのでは」「せっかく購入しても、転勤になったらどうしよう」など、不安のタネは尽きません。しかも、住宅価格が下がっている現在では、買い替えもままなりません。へたをすれば、住宅ローンだけが残ってしまう最悪の結果になります。

 ただし一戸建てと同じ物件が、賃貸で安価に借りられるとしたらどうでしょう。たとえ将来に様々な不安があっても、賃貸ならすぐに別の物件に移ることが可能ですし、住宅ローンの残高に悩まされずに済みます。もちろん「持ち家」の魅力は大きいでしょうが、賃貸料が住宅ローンの毎月の支払額より下回れば、多くの人は一戸建てよりあえて賃貸を選択するかも知れません。

◆効果
情報システムを安価に借りる時代に

 実はこれと似たような現象が、情報システムの世界でも起きています。それがASP(アプリケーション・サービス・プロバイダー)と呼ばれる企業が提供するアプリケーション・ソフトのアウトソーシング・サービスです。

 ASPはインターネット技術を活用し、ネットワーク経由でソフトの機能だけを月額払いで顧客企業に提供します。サーバーの運用や管理はすべてASPが対応し、ソフトがバージョンアップしても追加費用を取らないASPがほとんどです。つまり顧客企業はWWWブラウザさえあれば、常に新しい情報システムを導入できるのです。ソフトの機能だけを使いますから、経営環境が変化して別のソフトが必要な場合も、ハードの負担を考えずにすぐに切り替えることができます。いわば情報システムの「賃貸」と言えるサービスです。

◆事例
導入費用が半額以下のケースも

 もちろん、多くのASPは既存のパッケージ・ソフトの機能を提供するため、カスタマイズは難しいし、現状では選べるソフトも限られています。それでもすべて自前でハードとソフトを購入するより、極めて短期間で安価に情報システムを導入できる点は魅力です。経営資源に乏しい中小企業でも最新の情報システムを使えるようになります。

 ASPとして現在、富士通や日立製作所、CSK、住商情報システム、伊藤忠テクノサイエンスなど多くの企業が、ERP(統合業務)パッケージなど様々なソフトでサービス開始を表明しています。すでに居酒屋チェーン大手の北の家族(本社東京)などが新しい基幹業務システムの導入にASPのサービスを活用しており、自前で導入するより半額で済んだと、その効果を評価しています。

大山繁樹 ohyama@nikkeibp.co.jp