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図6  解剖「シーン4:メーラーがメールを受信」
シーン2,同3と異なり,受信用プロトコルのPOP3を使ってメールを受信する。ただし人間の会話に似た手順を踏むなど点ではSMTPに近い。
 シーン1,2,3と経て,メールがあて先にもっとも近いメール・サーバーまでたどり着くと,そのメール・サーバーは届けられたメールを「スプール」と呼ぶメール・ボックスにいったん保存する。メール・サーバーはユーザーごとにメールを管理し,あて先のユーザーがメーラーの受信ボタンを押すとメールを配信する。

 パソコンまでSMTPで送信しないのは,メーラーが動いているパソコンは,電源が入っていなかったり,そもそもインターネットにつながっていなかったりする可能性があるためだ。

 メーラーとメール・サーバーはPOP3の手順に基づいてメールを受信する。POP3の手順は,SMTP同様にコマンド文と返信コードのやり取りである(図6[拡大表示])。ただし,具体的なコマンド文と返信コードは違っている。

 POP3ならではの特徴として,ユーザー認証を行う仕組みがある。SMTPの場合は,たとえ偽物でも送信者のメール・アドレスを手順(4)の「発信者の準備」で伝えればメールを送信できたが,POP3ではあらかじめメール・サーバーに登録しておいたユーザーIDとパスワードを入力し,ユーザー認証を通過できないと受信を認めない。