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 今回は,インターネット上で住所の役割を果たすIPアドレスについて紹介しよう。IPv4はIPアドレスの数がそれほど多くないため,その枯渇を警告する声さえあった。これに対してIPv6のアドレスはほぼ無限大。全人類が一人あたり1兆個使っても余裕がある。

 今回は,IPが各コンピュータを識別するために用いるIPアドレスについて話そう。もちろん今回も,現在のインターネットで使うIPv4を復習しながらIPv6の話を進めていく。

住所は世界で一つ

 世界中のコンピュータが互いに通信するためには,各コンピュータを一意に識別する住所のようなしくみが必要である。もし同じ住所を持つコンピュータが2台以上存在すると,その住所あてに通信したいほかのコンピュータは,どちらのコンピュータと通信すればよいのかわからなくなる。

 インターネット上で住所の役割を果たしているのが,IPアドレスという番号。インターネットに接続するすべてのコンピュータには,それぞれ異なる番号のIPアドレスが割り当てられている。

 IPアドレスは,電話の世界で言えばいわば電話番号に相当するもの。両者の使い方はよく似ているが,わかりやすい違いが一つある。

 電話では,電話をかける相手が市内なのか市外なのか,はたまた海外なのかによって,かける番号のけた数が変わってくる。ところがインターネットの世界では,このようなことはない。会社で隣にあるコンピュータのIPアドレスも,地球の反対側にあるコンピュータのIPアドレスも,アドレスの長さは変わらないのだ。この点で大きく違う。

 Webや電子メールを使っているが,IPアドレスなんて使ったことがない--。こんな疑問が浮かんできた読者もいるかもしれない。

 実はWebブラウザや電子メール・ソフトは,IPアドレスと対応づけられている覚えやすいアルファベットの文字列を,IPアドレスの代わりに利用できるしくみが備わっている。WebならURL(例:http://www.nikkeibp.co.jp/)の一部を,電子メールならメール・アドレス(例:nnw@nikkeibp.co.jp)の一部を基に,IPアドレスを調べる機能がある。利用者は覚えづらいIPアドレスをわざわざ入力しなくて済むのである。