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 身近になってきたインターネットのストリーミング放送。インターネット上で,ラジオやテレビのように音声や映像をリアルタイム配信するものだ。ただしこのストリーミング放送,少し前まではオフィスでは見られないケースが多かった。ファイアウォールがストリーミング・データを破棄していたからだ。ところが,最近のストリーミング・ソフトはこの問題をクリアしている。

 どうやってファイアウォールを越えているのだろう。まずは,ストリーミングの基本的なしくみから紹介しよう。ストリーミング・ソフトには,サーバー・ソフトと再生ソフト(プレーヤ)がある。映像配信は,サーバーとプレーヤが操作用の制御情報をやりとりしながら進められる。制御情報はTCP/IPで,ライブ・データはUDP/IPで運ばれる。

 ファイアウォールは,インターネットから社内LANへのアクセスをチェックして,中継の可否を判断する機器。インターネットと社内LANの間に置かれ,IPパケットの内容を見て必要なものだけを中継する。どのパケットを中継させるかはネット管理者が設定するのだが,通常,社内LANからインターネット上のWebにアクセスするHTTPプロトコルだけを中継するようにしている。HTTPはTCP/IP上で動作する。つまりUDP/IPで運ばれるストリーミング・データはファイアウォールを越えられなかったのだ。

 最近のストリーミング用ソフトは,音声・映像データをWebアクセスに対する応答パケットとして送れるようになっている。HTTPプロトコルを使ってストリーミング・データを送信するのだ。こうすれば,ファイアウォールを越えてストリーミング・データを社内LANへ届けられる。どのプロトコルでデータを配信させるかはプレーヤ側で決められる。ただし映像品質は,HTTPヘッダーやTCPの処理負荷が加わる分,UDPを使った配信より多少落ちる。

 ファイアウォールを越えられるようにするには,あらかじめプレーヤにHTTPを利用するように設定しておかなくてはならない。リアルネットワークスのプレーヤ「RealPlayer 8」の設定手順を紹介しておこう。[表示] メニューをクリックしたあと,[環境設定] を選択する。すると,いくつかのタブが現れるので,その中から[転送] タブをクリックする。 さらに,[最適な転送方法を自動選択] ボタンをクリックし,続けて[自動設定] ボタンをクリックする。そこで表示される[自動転送の設定] ウィンドウで「OK」を選択すると,最適なプロトコルを自動的に選択してくれる。自動判別がうまく動かないときは,HTTPのみを使うように設定することをお勧めする。

高橋 健太郎

関連リンク

ファイアウォール環境での注意事項などの解説(リアルネットワークス)
ストリーミング技術の解説ページ(リアルネットワークス)
開発者向けの解説ページ(マイクロソフト)