インターネット上のWebサーバーにアクセスしたとき,あなたのパソコンからどれくらいの情報が相手に漏れるかご存じだろうか。実は,WebサーバーにはIPアドレスを含む複数のユーザー情報が届けられているのだ。

 

 クラッカによる不正侵入が多発する昨今の世情を考えると,有名サイトや大手企業のWebサーバーならまだしも,だれが開設したのかわからないようなWebサーバーに余計な情報が伝わるのはちょっと不安である。

 

 Webサーバーが受け取る主な情報としては,(1)パソコンに割り当てたIPアドレスやホスト名,(2)Webブラウザが使うポート番号,(3)Webブラウザの名称,(4)直前に見ていたWebページのアドレス--などがある。メール・アドレスやユーザーの名前といった個人情報は含まれていないものの,(1)のIPアドレスとホスト名はセキュリティ面で気になるところ。ではどうしたら,自分のIPアドレスを隠せるのだろうか。

 

 手軽な解決策がある。プロキシ・サーバーを介してWebサーバーにアクセスすればよいのだ。プロキシ・サーバーの役割は,個々のクライアントからのインターネット・アクセスを肩代わりすること。プロキシ・サーバーは,企業ネットでは社内LANとインターネットを接続する部分に設置されている。ダイヤルアップでインターネットに接続するときは,インターネット接続事業者が用意したものを使えばよい。

 

 プロキシは,あなたのIPアドレスとホスト名の代わりに,プロキシ自身のIPアドレスとホスト名をアクセス先のWebサーバーに伝える。このため,あなたのIPアドレスとホスト名がWebサイトに知られることはない。プロキシ・サーバーは,一度受信したデータを格納しておくキャッシュ機能も兼ね備えていることも多く,その場合はプロキシ経由にすることでWebページの表示速度が速まることがある。もしあなたがプロキシ経由の設定にしていないのなら,一度使ってみてはいかがだろう。

 

 ただし,プロキシ・サーバーの中には,あなたのIPアドレスも別途Webサーバーへ届けるように設定されているものもある。この場合は,プロキシ経由であってもあなたのIPアドレスはWebサイトに知られてしまう。

 

 自分のプロキシの設定はどうなっているのか,そもそも自分のWebブラウザはどんな情報をWebサイトに送っているのか--。インターネット上には,こんな疑問に答えるWebページがいくつもある。サーチ・エンジンを使うと簡単に見つけられるだろう。そうしたWebページを活用し,あなたのWebブラウザ,またはあなたが使っているプロキシがどのような情報をWebサイトに通知しているか確認することをお勧めする。。

高田 学也