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コンピュータには名前もある

 インターネットはIPアドレスを使います。IPアドレスは32ビットで表現されます。通常,人間が識別しやすいように,8ビットずつドット(.)で区切って10進法表記します。このため,IPアドレスは0.0.0.0~255.255.255.255の範囲の中にあります。

 ただし,この表記方法でも覚えるのは簡単ではありません。こうしたことから,コンピュータに人間が覚えやすいアルファベットを使った名前を付ける手法が考えられました。そして,コンピュータの名前とIPアドレスを対応表をデータベースにしておいて,コンピュータの名前からIPアドレスは機械的に見つけるしくみを作りました。このコンピュータの名前からIPアドレスを見つけだす処理は,「名前の解決」と呼ばれています。

 インターネットのような大規模なネットワークが出現する以前,コンピュータ名は“taro”とか“john”といった単純なものでした。しかし,ネットワークの規模が大きくなると,同じ名前を使うケース(名前の衝突)が生じるようになり,これを回避する名前の付け方が必要になりました。これが,階層的な名前付けの始まりです。

 階層的というのは,右側から国を識別する文字列,次に組織の性格を識別する文字列,そして組織の名前,それに続いて組織内での階層的な名前が続くという形式です。このように階層的に付けられた名前をドメイン名と呼びます。ドメイン名を管理する機関は世界に分散しており,それぞれが階層単位で名前が重複しないように協力し合うことでドメイン名の重複を回避しています。

 ドメイン名を運用するには,ドメイン名とコンピュータのIPアドレスの対応づけが必要になります。この対応づけを担当するコンピュータはネーム・サーバーと呼ばれます。ドメイン名と同じように,インターネットの世界ではネーム・サーバーもまた分散管理されています。インターネットにおける分散されたネーム・サーバーのしくみはDNS(domain name system)と呼ばれています(pict.2[拡大表示])。