だれがアクセスしてきたか関知しない

 HTTPはクライアントからの要求メッセージに基づいて,サーバーが応答を返す形式のプロトコルです。リクエスト・レスポンス型と呼ばれます。クライアントが送る要求メッセージは,「要求メソッド」「URIユーアールアイ」(uniform resource identifier)「プロトコルのバージョン」「付加的な情報」が順番に並ぶ構成になっています。

 URIは目的の文書を示す情報で,HTTPではおもに文書の所在地を示すURLユーアールエル(uniform resource locator)を使います。URLは,(1)文書にアクセスするプロトコル,(2)文書が存在するマシンの名前,(3)マシン内の文書の場所と名前――の順番に表します。例えば,「http://www. shizuoka.ac.jp/index.html」では,先頭の「http」で利用プロトコルがHTTPであることを示します。マシン名は「www.shizuoka.ac.jp」,「/index.html」がファイルの場所と名前になります。

 HTTPは,要求と応答の作業が一つずつ独立して行われる「ステートレス」なプロトコルです。一つの要求に対する応答が終わると,サーバーは元の待ち受け状態に戻ります。次の要求が来ればそれに対して応答するだけで,サーバーは要求してきたクライアントが前と同じかどうかをいっさい気にしません。このためサーバーは大量のアクセスを同時に受けても高速に対応できますが,いくつもの段階を踏んで処理を進めるような用途では不便な点があります。そこで現在はCookieクッキーと呼ばれる情報で,クライアントが前回アクセスした時の情報を再現する機能を追加しています(pict.2[拡大表示])。