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バックアップすべきファイル

 バックアップすべきファイルについては,どのような構成のシステムでも守るべき原則がある。以下に示すファイル群はリカバリの際に重要なものなので,あらためてチェックしておこう。

(1)全データベース・ファイルの最新バックアップ
(2)最終バックアップ後に生成された全アーカイブ・ログ・ファイル
(3)Oracleの多重化機能,オペレーティング・システムのミラー化機能のいずれか,またはその両方で生成したオンラインREDOログ・ファイルのコピー
(4)Oracleの多重化機能とオペレーティング・システムのミラー化機能のいずれか,またはその両方で生成したカレントの制御ファイルのコピー
(5)初期化パラメータ・ファイル,TNSNAMES.ORA およびLISTENER.ORA などの構成ファイル

 これらのセットと元ファイルは,必ず別々のボリューム,ファイル・システム,RAIDデバイスなどに保管する。さらに,アーカイブ・ログ・ファイルもディスク障害などに備え,テープなどの外部媒体にコピーして保管することが望ましい。また,バックアップに使用しているテープなどのメディアの状態にも気を付けたい。バックアップしてあると思っていても,いざデータを読み込む際にメディア・エラーでリストアできないという事態も考えられるからだ。

オンライン・バックアップを使う

 オンライン・バックアップは,Oracleの稼働中に表領域単位で取得できるバックアップである。コマンドは,“ALTER TABLESPACE 表領域名 BEGIN BACKUP;”である(図4[拡大表示])。実際に取得している状況はV$BACKUPで確認できる。

 バックアップの手順は,BEGIN BACKUPを発行した後に該当表領域のデータ・ファイルをOSのコマンドでコピーする。終了したら“ALTER TABLESPACE 表領域名 END BACKUP;”を実行する。ただし,BEGIN~ENDの間は,REDOログの書き込み量が増えるので注意が必要だ。複数の表領域のバックアップをまとめて実行するのは避け,1表領域ずつ処理しよう(図5[拡大表示])。

図4●オンライン・バックアップの仕組み
 
図5●オンライン・バックアップの運用手順
オンライン・バックアップ中は,REDOログへの書き込み量が増えるため,表領域ごとに作業を行うことが望ましい

(内藤 尚=システムコンサルタント オープンシステム統括部 マネージャー)