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下位資格のRHCTが新設

 RHCEに関する最新情報をお届けしよう。これまでトレーニング・コースは平日のみに行われていたが,2003年5月に土日開催コースが新設された。平日に時間が作れなかった人に朗報だ。平日コースが4日間(標準コース)または5日間(経験者コース)なのに対して,土日コースは7日間(標準コース)または8日間(経験者コース)である。費用は平日コースと同じだ。

 また2003年8月末には,RHCEの下位資格に相当するRHCT(Red Hat Certified Technitian)という資格が新設される。RHCTは一般的なネットワーク・アプリケーションを管理できるレベルを認定する。RHCEはセキュリティが重視されるインターネット・サーバーの管理を対象にしているのに対して,RHCTはセキュリティに関してそれほど厳しく要求されないイントラネット・サーバーの管理が対象である。トレーニング・コースで言うとシステム管理コース(RH133)までの内容が試される。RHCEと同じ3セクション制の試験で,試験時間も同じく計6時間である。

 さらに,同じ時期にRHCEはRed Hat Linux9ベースの試験に切り替わる予定だ。RHCEは,Red Hat Linuxのバージョンアップに応じて試験内容が変更される。だが,古いバージョンで取得した資格が無効になることはない。

独学での合格は無理か

 レッドハットのトレーニング・コースは,すでに説明したとおり,経験者向けコースの受講料が33万円,標準コースは全部受講すると24万円×3=72万円と,かなりの金額になる。個人ではちゅうちょしてしまう金額だ。実際,トレーニング・コースの主な対象は,システム・インテグレータなどに勤務する技術者である。勤務先が費用を負担して受講することが想定されている。しかし,RHCE認定試験だけであれば9万円で済む。これなら個人でも無理をすれば出せない金額ではない。ただしRHCEは事実上,トレーニング・コースと試験が一体化していて,トレーニング・コースを受けずに取得するのが不可能のように思える。実際にはどうなのだろうか。

 RHCE認定試験受験者へは試験内容の守秘義務が課せられるため,RHCE認定試験に関する情報はほとんどない。参考書は,『完全合格RHCE Red Hat認定エンジニア試験対策テキスト&模擬問題集』(アスキー発行,2003年4月)が,ただ1冊発行されているだけだ。

 RHCEの合格率は30%程度とけっして高くない。だが,試験費用は高価なので,特に個人では何回も受けられるものではない。一発合格を目指したい。もしトレーニング・コースを受けずに受験するなら,このテキスト&模擬問題集の内容を完全に理解し,解答できることが最低条件になるだろう。一発合格できれば,Linuxに関する相当高いスキルの証明になること間違いなしだ。