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 IT関連の資格の定番である情報処理技術者,そしてベンダー系と呼ばれるオラクルマスターやマイクロソフト認定技術者(MCP/MCSE)の参考書や問題集が多く出ている。興味を持っている方も多いだろう。ここでは,これらの資格を取得するための参考書と問題集を紹介しよう。

効率的な勉強法は少ない冊数で繰り返すこと

 IT関連の資格を取るには豊富な知識の蓄積を必要とするものが多い。そのため教科書といえば分厚く,過去問題集や予想問題集をそれぞれ購入すると何冊にもなってしまう。こうなってしまうと,試験までに読みこなすのは到底不可能だ。できるだけ効率的な勉強法が必要になる。過去問題集を入手できるなら,これを試しに解いてみる。4~5割得点できれば1,2冊の予想問題集を購入し,繰り返し勉強すればよい。

 それ以下の得点なら、定番の教科書を1冊購入して勉強し,過去問題を8~9割できるようにする。その後,予想問題集で勉強する。

 情報処理技術者試験の基本情報技術者ならば半年程度,他の資格でも1年も勉強すれば,必ず合格レベルに達するだろう。勉強の合間に専門雑誌やインターネットを通じて知識を補完すれば鬼に金棒である。

基本情報技術者はやや難易度上昇

よく出るよく分かる
基本情報技術者【午前】予想問題集
2004春

日高 哲郎 編
日本経済新聞社 発行
2004年1月
503ページ
徹底解説
基本情報技術者
本試験問題

アイテック情報技術教育研究所 編著
アイテック 発行
2004年2月
586ページ

 情報処理技術者試験は,2000年度から大きく変わった。基本情報技術者は一定レベルの情報処理技術のスキル保有者と認められるようになり,テクニカル(データベース,ネットワーク)や,情報セキュリティアドミニストレータなども,その分野のプロフェッショナル資格として社会的に認知されている。

 試験からは,ディスクのクラスタ数を求めるといった古典的問題,英語/簿記などの問題が排除され,記憶装置としてのDVDやXML(Extensible Markup Language)についての問題が出題されるようになった。午後のプログラミング言語では,CやJavaも選べる。プログラマなら,まずは基本情報技術者にチャレンジするのがいいだろう。

 基本情報技術者は,旧制度の第二種に相当する。最近は新しい問題を中心に難易度が上昇しており,教科書と問題集のペアで勉強するのがオススメだ。「よく出るよく分かる基本情報技術者【午前】予想問題集 2004春」と「徹底解説 基本情報技術者本試験問題」の2冊がよいだろう。前者は教科書スタイルの予想問題集で,後者は過去問題集である。基本情報技術者は一部を除いて,問題が公開されなくなっているので,問題集を使ってできるだけ多くの過去問題をこなすことが合格の早道になる。

用語集・用語辞典の活用が明暗を分ける

情報処理技術者用語辞典
日本システムアナリスト協会,上級システムアドミニストレータ連絡会 編

日経BP社 発行
2003年5月
739ページ

 教科書や過去問題集,予想問題集に加えて,用語集も意外と便利に使える。例えば,基本情報技術者用には「情報処理技術者用語辞典」がお薦めの一冊。この用語集は,まさに情報処理技術者試験向けに「IT技術者育成カリキュラム」から頻出の3150語をていねいに解説している。図表を多く使っており,基本情報技術者はもちろんのこと,初級システムアドミニストレータなどを受験予定の初心者も読みやすい。テクニカルエンジニアなど高度種を受験予定のベテランでも,このような用語集・用語辞典を一冊買っておくと心強いはずだ。

情報セキュリティアドミニストレータは人気上昇

最短合格問題集2004
情報セキュリティ
アドミニストレータ

藤崎 和子,芦屋 広太 著
リックテレコム 発行
2004年5月
平成16年度
情報セキュリティ
アドミニストレータ
合格教本

岡嶋 裕史 著
技術評論社 発行
2004年5月
397ページ+CD-ROM

 高度種の情報処理技術者の中で花マル急上昇の資格が,情報セキュリティアドミニストレータだ。平成13年からの新制度であり試験も始まったばかりなのに,受験者は多く,関連書籍も多く出ている。高度種の勉強は教科書を読むだけでは足りない。いかに問題を正確かつ短時間で解くかがポイントで,新刊書も教科書スタイルより問題集スタイルが多くなる。

 お薦めなのは「最短合格問題集2004 情報セキュリティアドミニストレータ」である。この本では,テクニカルエンジニア(ネットワーク)や上級シスアドなど他種別試験から情報セキュリティに関する既出問題を組み合わせて問題が作られている。教科書としては「平成16年度 情報セキュリティアドミニストレータ合格教本」がよい。付属CD-ROMに問題演習ソフトが入っていてオトク度が高い。

オラクルマスターは制度改定で新刊本が多い

 この10月から一部制度が改定されたこともあって,書店にはオラクルマスター関係の新刊本があふれている。新制度ではデータベース運用・管理者の取得科目が一部変更され,日本で取得した資格であっても全世界共通資格として認定されるようになった。

オラクルマスター教科書
Silver Oracle9i Database
【SQL/Oracle入門】編

日本オラクル 監修
翔泳社 発行
2003年7月
523ページ+CD-ROM
スタートアップ
オラクルマスター
Silver Oracle9i DBA I

奥村 吉彦,三上 敦志,大里 美幸 著
日本オラクル 監修
エスシーシー 発行
2003年8月
389ページ+CD-ROM

 オラクルマスター受験者になじみのある書籍といえば,翔泳社のオラクルマスター教科書シリーズ。例えば「オラクルマスター教科書 Silver Oracle9i Database 【SQL/Oracle入門】編」だろう。日本オラクルが監修した定番の教科書である。試験直前チェックシートが試験時に切り離して持参できるなど,受験者の立場を考えて細かい点まで配慮されている。

 オラクルマスターの試験そのものがCBT(Computer Based Test)と呼ばれるパソコンを使う形式のためか,これらの問題集にはCD-ROMが付属しているものが多い。「スタートアップ オラクルマスター Silver Oracle9i DBA I」にいたっては,Oracle9iの90日間限定体験版が付属しており,試験問題を体験版で試しながら解くことができる。

MS認定技術者は根強い人気

 ベンダー試験で最も人気が高いのが,マイクロソフト認定技術者だ。MCP(Microsoft Certified Professional),MCSA(Microsoft Certified Systems Administrator),MCSE(Microsoft Certified Systems Engineer)といったほうがわかりやすいかもしれない。MCPも他のベンダー系資格同様,試験問題が公開されておらず,各科目ごとの予想問題集が書店に出ている。

直前必修問題集
MCP/MCSA/MCSE
試験番号70-270
Windows XP Professional

Lisa Donald,James Chellis 著
薄金 宏之進 訳
IDGジャパン 発行 2002年9月
470ページ
マイクロソフト認定 技術者資格試験 
MCP/MCSA/MCSE ラーニングブック 70-270:
Installing, Configuring, and Administering
Microsoft Windows XP Professional編

森 美咲,中山 浩太郎 著
技術評論社 発行
2003年10月
365ページ

 MCPの必須科目である「Windows XP Professional(試験番号:70-270)」を受験するなら,“緑本”と呼ばれる「直前必修問題集 MCP/MCSA/MCSE 試験番号70-270 Windows XP Professional」がお薦めだ。試験の雰囲気をこの一冊でつかめる世界的な定番となっている。MCP初心者なら「マイクロソフト認定技術者資格試験 MCP/MCSA/MCSEラーニングブック 70-270:Installing, Configuring,and Administering Microsoft Windows XP Professional編」から読み始めてもよい。予想問題のあとに,ポイントやキーワードが書かれ,その後に解説,最後に解答という構成で,一題ずつていねいに解説されていて好感の持てる良書である。