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写真6●CUPSをLPD互換システムとして動作させる設定
図5●プリンタを共有する場合のsmb.conf設定例
「guest ok = Yes」と設定し,だれでも印刷ができるようにしている。

 印刷システムにLPD(あるいはLPRng)を利用している環境では,ここまででプリンタ設定が完了する。しかしRed Hat Linux9では,標準の印刷システムにCUPS(Common UNIX Printing System)を採用している。

 Sambaは標準ではLPDを使って印刷を行う。「printing=cups」という設定を追加すればCUPSに対応するが,この場合,CUPSの設定ファイルを変更する必要があるなど設定が若干面倒である。

 そこでここでは,CUPSをLPD互換動作させる対処方法を紹介する。

 これには「プリンタ設定」ツールの「操作」メニューから「共有」を選択し,「Sharing properties」ダイアログを起動する。「プリンタ」タブで「このプリンタは他のコンピュータで利用できます」チェック・ボックスをチェックし,「全般」タブの「LPDプロトコルを有効にする」をチェック(写真6[拡大表示])してから,プリント・システムを再起動する。

 次に,smb.confファイルにプリンタ共有のための記述を追加する。

 Sambaでプリンタを共有するための設定は,驚くほど少ない。基本的には印刷スプールのディレクトリ設定と,printable設定が有効になっていればSambaを通じて印刷できる。

 図5[拡大表示]に実際に検証に使用したsmb.confの記述例を挙げた。セクション名の「[PM 740DU]」は,プリンタ設定で設定した共有プリンタ名である。一方,commentパラメータの情報はプリンタの説明として表示される情報で,どのように設定しても構わない。「guest ok = Yes」と設定しているため,だれでも印刷が可能になっている。

 ここで指定したスプール・ディレクトリが存在しない場合は,次の手順で作成する。この作業は,管理者(root)権限で実行する必要がある。

# cd /var/spool
# mkdir samba
# chmod 755 samba

 これでプリンタ共有の準備ができた。smbdとnmbdを再起動してから,SambaサーバーにWindowsクライアントでアクセスすると,写真7のようにプリンタが現れるはずである。印刷時にこのSambaプリンタを指定し,プリンタ機種に合わせたドライバをインストールすると,Windowsクライアントからの印刷ができる。

(ライター 新村 拓也)


(次回に続く)