(Mark Joseph Edwards)

 大方の人が,受信トレイをいっぱいにするジャンク・メールにはほとほと困っていると思う。自分がそうだってことは分かっている。このごろ私は1日にどこかから250~450通のメッセージを受け取るが,その莫大な量(恐らく75~90%)を占めるのは,自分にはほとんど使い道が思いつかない様々な種類の広告ジャンク・メールである。私が気に入ったジャンク・メール広告は,そのスパムを受け取らないで済むようにアンチスパム製品を買えと,勧めるものだ!

 メッセージ上に表示される受取人のアドレスを見ると,私にメールを送っているスパマーたちのほぼ全員が,私の許可なく私のアドレスを収集してそれを使ったと分かる。そして,送り主のアドレスは,これまたスパマーのほぼ全員が自分たちの正体に関して偽装したり,嘘をつくために念入りな策を弄したりしていることを示している。ジャンク・メールについてだれに本当の責任があるのか分からないことが,それを止めようとする努力をより難しいものにしている。

 幸いにいくつかの救済策が見えてきた。AP通信(Associated Press)によればバージニア州政府はノースカロライナ州の2人組をアンチスパム法違反の疑いで告訴した。この告訴は未承諾の電子メールを送りつけたことで,刑事上の重罪を問われる米国初のケースである。

 その記事によれば,Jeremy Jaynes(別名Jeremy JamesまたはGaven Stubberfield)とRichard Rutowskiの2名は,何万通もの未承諾電子メールを送りつけたと告発されている。バージニア州のGeneral Jerry Kilgore検事は,両人のどちらかによって運営されている合法的なビジネスは何もないといった。彼らのスパムは,どれも投機株や低利のローン,インターネットの閲覧歴を消すツールの勧誘から成り立っていた。彼らが自分たちの正体を偽ったことから,課せられる責めが重罪に引き上げられることになった。

 スパムの実行とスパマーの追跡/弱体化を支援する組織である「Spamhaus」は,Jaynesを2003年11月時点で8番目に悪質なスパム犯罪者とランク付けした。このランキングは彼に関する苦情登録数に基づいている。願わくは彼への訴追が,他のスパマーや詐欺師がくだらない広告でインターネットを詰まらせないように,もっと考えさせてほしいものだ(該当サイト)。

ブッシュが法案に署名してあと押し
 私が知っている限り,バージニア州は現時点でスパマーに対する刑事訴追を可能にする法律を持つ国内で唯一の州だ。しかし,読者のみなさんは最近議会が連邦政府による訴追を可能にする新しい連邦法案を通過させたことを思い起こすかもしれない。ブッシュ大統領が2003年12月16日にスパム対策法案に署名し,その法案は2004年1月1日に発効されて実効力を持つ法になる。

 私はこの立法措置が,国外から発信されるジャンク・メールを止めるのにどう役立つのかは分からない。多分われわれは国外にいるスパマーが見つかって,合衆国の訴追を受けて引き渡されるケースを見ることになるだろう。