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500万円以上

 大規模サイトをターゲットとする500万円以上の製品は,2000年に240本*,51億6000万円*を売り上げた。1本当たりの金額が高いので,今回調査した売上金額の55%を占める。2001年度は453本*,83億5000万円*と,本数で89%,金額で62%の伸びを達成しそうだ。

図3●500万円超の主なECサイト構築ツールの出荷本数
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図4●500万円超の主なECサイト構築ツールの出荷金額
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BtoC向けにもシステム間連携が必須

表2●500万円超の主なECサイト構築ツールの出荷状況と販売強化策
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 2000年度に100本*,13億円*を売り上げたエコスは今後,データベース・マーケティングのソリューションに強いパートナとの協業販売に注力する。SIパートナへのコンサルティングや技術支援を拡充し,2001年は100本*,15億円*を見込む。今後Linuxへの対応を強化し,エントリ価格250万円からの製品も提供していく。

 金額ではエコスを上回る20億円*を売り上げたブロードビジョンは,ワン・ツー・ワンのマーケティング機能とポータル構築機能に販売戦略の重点を置く。BtoC向けが主体だった販売から,ERPやSCMなどとの連携,企業間コラボレーションのシステムなど,BtoB向けの販売を強化している。

 ブロードビジョンは今後,流通や製造など,業種ごとに2次店を30社程度に増やしていく。大谷修造マーケティング本部長は「ECサイトにオーダー・ステータスのチェックや,在庫の問い合わせ機能などを実装する事例が増え,バックエンドのシステムとの連携が必須になった。販売以外の業務と密接にかかわり,業種が異なると構築ノウハウの違いも大きいので,業種ごとに特化してほしい」と話す。

50万円未満

 50万円未満の小規模なサイト向けの市場は,2000年度の1万6490本*,5億9400万円*から,2001年度は1万5750本*,7億8700万円*と本数は減少,金額の伸びも約30%にとどまりそうだ。本数が伸び悩んだ一方で,低価格なパッケージ製品を規模の大きいシステムに採用するケースが増えており,このセグメントの製品の1本当たりの売上金額は上向きだ。

図5●50万円未満の主なECサイト構築ツールの出荷本数
図6●50万円未満の主なECサイト構築ツールの出荷金額

BtoB強化で高額製品に対抗

表3●50万円未満の主なECサイト構築ツールの出荷状況と販売強化策
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 1万9800円という低価格で2000年度に通販開業シリーズを1万本,2億円出荷したクエスチョンズは,2001年度は新製品の投入予定がないことから,本数で8000本,金額で1億5000万円と昨年を下回る見通し。今後は8月に出荷したASPサービスの販売強化に重点を置くという。

 ホームページ制作王V Eコマースを販売するジャングルは,オンライン販売サイトとの提携を強化して販売チャネルを広げる。2001年度は2000年と同じ5000本,5000万円の出荷を見込む。

 この価格帯の製品もBtoB向けの強化に走っている。2000年度に1000本*,1億5000万円*を出荷したPersonal Webshopシリーズを販売するクラスキャット・ネットワークスの佐々木規行社長は「BtoCの製品はコンスタントに売れているが,BtoBの方が格段に伸びている」と話す。同社は販売型のMini WebSalesに加え,年内には調達型の製品も投入する予定だ。アパレルや医療機器販売など,業種ごとに特化したソリューションも提供していく。2001年度は,2000本*,3億円*と倍増を狙う。

 SI Web Shoppingを販売するシステムインテグレータも,BtoBに注力する。調達機能を強化し,IBMのDB2データベース対応製品を年内に発売するなど,大規模サイトへの対応を図る。井上岳取締役マーケティング部長は「ユーザーはECサイトの投資対効果にシビアになっている。製品価格が安いことは追い風。機能面では高額な製品にそん色ない」と話す。

 同社は,パートナ同士が情報交換できる場を設けて,カスタマイズの得意なパートナと販売に専念するパートナとの協業を促し,販売増を狙う。2001年は350本*,2億円*の出荷を計画。

(森重 和春)