Excelで名簿ファイルを作った後で,「しまった! フリガナ欄を作っておけばよかった」と後悔することがある。そんなときは「PHONETIC(フォネティック)関数」を使うと,すでに漢字で入力した氏名欄のデータから,自動でフリガナ情報を取り出して表示することができるのだ(図1)。
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図1●顧客名簿などで,すでに入力した氏名欄の隣にフリガナを表示させたい |
やり方は簡単。フリガナを表示させたいセルに,「=PHONETIC(A2)」などと入力すればよい(図2,図3)。
ちなみに,この関数ではエクセルへの入力時にキーボードから入力した情報をもとに,フリガナを取り出している。だから,他のソフトで作成した名簿などからは,フリガナを表示できないので注意が必要だ。
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図2●PHONETIC関数を使い,「範囲」を入力する |
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図3●すると,フリガナが表示されるので,セル右下をドラグして,他のセルに数式をコピーする |
また,間違えた読みを入力して漢字に変換していた場合,フリガナも間違えたままになってしまう。これを修正するには,元の氏名欄のフリガナ情報を修正する必要がある。修正したいフリガナをクリックし,「書式」メニューから「ふりがな」→「編集」を選ぶと,もとの氏名の上にフリガナが小さく表示されるので,それを修正する(図4,図5)。
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図4●フリガナを修正するには,元の氏名をクリックし,「書式」メニューから「ふりがな」→「編集」を選ぶ |
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図5●氏名の上に小さくフリガナが表示されるので,正しい読み方に修正する |
※この記事はExcel 2002(Office XP)をもとに執筆しています。
■岡野 幸治 (おかの こうじ) フリーランスライター。「日経PC21」「日経PCビギナーズ」などでパソコン関連の活用記事を中心に執筆中。 |