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 NTT東日本は2005年10月に社内SNSを本格導入した。すでに2年近くの実績がある。現在は社員約1万人(グループ会社除く)に対し約7700人が参加している。アクティブユーザー数は1週間で7割。導入の目的や現状を担当者に聞いた。

■社内SNSの導入を考えた理由は

 法人営業の部隊を何らかの方法で変えられないか、何か工夫ができないかと漠然と考えていた。社員同士が双方向でユーザーへのアプローチの方法を考えたりできるものがほしかった。

 そこで出てきたのがSNS。コミュニティ機能があることが大きかった。ブログにはコミュニティがない。メーリングリストには管理者が必要。ホームページは一方的な情報提供になりがち。こういった理由からSNSが一番よいと考えた。

■導入して2年、社内SNS導入の効果や具体的な成果は

 すぐに形になるものではないと思っているし、なればいいともあまり思わない。もちろん、営業上のアドバイスが売り上げに結びついた事例もあるし、地方の新入社員が本社の上司にアドバイスしてもらうようなこともある。

 お酒やたばこを楽しむ時間と同じ。職場の人間と飲み屋や喫煙所で話したことがすぐに何かに結びつくことはない。ただ、意外と喫煙所で話していることが何らかの気づきに結びついたり、喫煙所で別の部署の人間と知り合いになれたりする。そこでのコミュニケーションは実は周りの人間にとってはうらやましかったりするもの。それと似たような意味の、ぎすぎすしないコミュニケーションの場を作れればいいと思っている。

 仕事は人と人で行うものであり、そこには信頼関係がなければならない。そういった信頼関係は、一昔前までは社内運動会や旅行会みたいなもので築いてきた部分があった。今ではSNSがその役割を果たしている。SNSで信頼関係を築くことで、「今さら聞けない」「人には聞きづらい」といったことを聞けるようにもなっている。

■運用上、特にルールは設けているか

 特別なルールは設けていない。実名登録を原則とし、社外からはアクセスできないようにしてはいるが、基本的に「自律システム」だ。そうすることで自由活発な意見交換ができ、SNSの良いところが生きてくる。コミュニティも業務用とプライベート用が同じ数くらい存在する。現場が何に困っているかも伝わりやすくなった。

 運用ルールを特別設けなくても、今まで特に問題が起きたことはない。会社の批判もあまりないし“炎上”もない。もしも、上司などから「仕事と関係ないことじゃないのか」と文句を言われたら、「誰もが勤務中にたばこを吸ったり、リフレッシュしますよね」と、切り返そうと思っていた。しかし、誰も文句を言ってこなかった。