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 ヤフーは2008年1月1日、「Yahoo! Japan」のトップページをリニューアルした。国内有数の集客力を持つサイトのトップページが変わるとなれば、ユーザーに与えるインパクトは大きい。実際にユーザーからはどんな反響があったのか、今回のリニューアルは成功したと見てよいのか。同社のサービス統括部企画1部トップページ企画の西田修一氏と安田健志氏、柏直紀氏に話を聞いた。

■リニューアルから1カ月。ブログや掲示板などを見ても、否定的な反応をしているユーザーは少ないように感じられます。

西田氏:我々が当初予想していたより、反発が少なかったのは事実です。Yahoo! Japanのトップページはさまざまな方に使っていただいているので、少し変わっただけでも相当な反発があるだろうと覚悟していました。

 反発が少なかった理由として外せないのは、時間をかけたことです。リニューアルのプロジェクト自体は2006年8月から始めたので、約1年半かけたことになります。まずは米ヤフーから、リニューアルした際のレクチャーを受けました。その上で、国内でもさまざまな調査やテストを行いました。

 例えばテストは、アルファ版、ベータ版と段階を踏んで実施しました。これには必然的に、数カ月の時間がかかります。社内には、もっとベータ版のテストに時間をかけた方がよい、という意見もあったほどです。

 リニューアルを事前に知ってもらうための努力もいろいろとしてきました。リニューアルのポイントを解説したガイドページの作成や、告知などです。例えばガイドページは、2007年10月31日~12月31日までの間に、1000万人もの人が見てくれました。告知も効果がありました。リニューアルをどれだけの人が認知しているか調査をしたのですが、告知を始めた頃では50%だったのに、2007年11月には73%にまで上昇しました。パソコンをよく使う年齢層の人だけで分析すれば、80%にのぼりました。

 もちろん、こうした取り組みをしたからといって反発がなくなるわけではありません。「なぜ変えたのか」「前の方がよかった」という意見もいただいています。