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 ファイルメーカーは2008年3月6日、個人向けデータベース「Bento」を国内で発売した。なぜ今、このジャンルで新製品を投入したのか。現在はMac版のみだが、Windowsへの対応予定はあるのか。米ファイルメーカーのグピール社長と、ファイルメーカー日本法人の宮本社長に聞いた。

■なぜ今、このタイミングで個人向けデータベースを発売したのか。


グピール氏:Mac OS Xの登場によって、さまざまな変化が起こった。例えば「iLife」や「iWork」などのアプリケーションを使って、いろいろな作業を簡単にできるようになった。ただ、こうしたMacの良さを活用したデータベースはこれまで存在しなかった。そこで我々は、全く新しいカテゴリーの製品を出した。

 Bentoのユーザーインタフェースは、「iTunes」によく似ている。Macユーザーは既にiTunesを通じて、データを管理し、それぞれを関連付けることがどれだけ簡単にできるかを学んでいると思う。Bentoにもすぐになじんでもらえるはずだ。

■対応OSがMac OS X Leopardのみだが、ユーザー層の拡大を考えればWindowsへの対応も必要ではないか。


グピール氏:「FileMaker」の製品ラインは、WindowsにもMacintoshにも対応している。だがBentoは、今のところはMacにフォーカスを当てている。Windows版への対応は、現時点では考えていない。今後の検討事項になるだろう。

 Bentoは、Leopardがあったからこそ生み出された製品ともいえる。Bentoは、バックアップ機能「Time Machine」、スケジュール管理ソフト「iCal」など、Leopardの最も優れた最新技術を活用して開発されているのだ。

 またLeopardは発売後3カ月でMacintoshコンピューターの20%に導入されているほど、高いポテンシャルを見せている。Bentoの対応OSがLeopardのみというのは変わった戦略と見られることもあるが、必ずうまくいくと考えている。

■一般のパソコンユーザーにとって、データベースはまだ縁遠い存在だ。個人がデータベースを使うきっかけを、どう作っていくか。


グピール氏:Bentoを使うために、データをユーザーに入力させるようではダメだと私は考えている。人々は既に、自分のパソコンの中にたくさんの情報を持っている。例えばiCalや、写真管理ソフト「iPhoto」の中にある情報だ。Bentoを使えば、こうしたデータをまとめられるのだ。

 特に個人ユーザーにとってカギとなるのは、アドレス帳との統合だろう。自分に関わりのある人たちの連絡先情報は、多くの人にとって重要なものだ。このデータを、カレンダーや写真などと結びつけ、関連させることができたら便利だろう。このように人間関係の管理が出発点になれば、すぐにデータベースを使いこなしてもらえるのではないか。

 現状ではデータ管理に表計算ソフトを使うユーザーも多いが、そこにはさまざまな問題がある。1つのリストを扱うだけならよいが、複数のリストの関連付けや、フィールドが不揃いなデータの管理はしにくい。さらに、扱えるデータの種類が限られている。データベースならデータ同士を容易に関連付けられるし、メールや画像、文書など多様なデータを扱える。

宮本氏:ユーザーにBentoを使ってもらう上で近道となるのは、他のユーザーがBentoをどのように活用しているかを具体的に見てもらうことだと思う。Bentoの場合、操作方法についてはほとんど説明の必要はない。重要なのは、どう使うかだ。データベースの活用法は、人によって千差万別。発想次第でさまざまな使い方ができることを知ってほしい。

 既に多くの人がBentoのプレビュー版を使ってくれているが、この中にはBentoでブログを管理している人や、Bentoで日記を書いている人もいる。このように、「ちょっとメモしておきたい」と思った身の回りの情報を取っておく、という用途に使えるソフトなのだ。従来のような難しいデータベースではくじけてしまうだろうが、Bentoなら負担にならない。

 FileMakerの製品ラインについては、300を超える導入事例をWebサイトで公開している。同じような情報提供を、Bentoでもしていきたいと思っている。