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 NTTグループが開発を進めている次世代ネットワーク構築のロードマップが、このほど明らかになった。これに伴い、NTTグループはグループ各社の役割分担を明確にして、連携しやすい体制に事業再編を進める(図)。

 次世代ネットワークは、インターネットと同じIPをベースとし、インターネット接続、IP電話、映像配信、双方向通信、企業向けデータ通信といった各種サービスを支える共通基盤の役割を果たす。構築を手がけるのはNTT東日本・西日本とNTTドコモの3社で、2006年度後半から構築を行い、当面は各社の既存の電話網と並行して運用する。携帯電話の基幹網としてNTTドコモも活用する。グループ内で長距離通信向けネットワークを整備してきたNTTコミュニケーションズ(NTTコム)は、基盤網を活用して提供する各種サービスを一手に担うことになる。現状ではインターネット接続サービスや映像配信に代表されるIP系の各種サービスは、NTT東西や関連会社がそれぞれ提供している。こうしたサービスはNTTコムに集約する方針。NTT東西は今後、電話やアクセス回線サービスに注力する。2006年夏をめどに、検索サイト「goo」を提供するNTTレゾナントもNTTコムと統合させる。法人向けサービスも、原則NTTコムが提供する体制にする。