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 米マイクロソフトが11月1日に発表した「Windows Live」。その狙いは端的に言ってオンライン広告収入の最大化だ。Windows Liveを統括するデリック・コーネル氏によると、「収益の95パーセントは広告収入になる」という。「ターゲットは、我々がインターネットオプティマイザーと呼ぶヘビーユーザー。彼らはネットユーザーの23パーセントを占め、コンテンツ消費の63パーセントを占めている」(コーネル氏)。

 これまでマイクロソフトのネット戦略の中核は検索ポータルのMSNだった。だが、今や検索ポータルのトップの座にはGoogleが君臨している。Googleは次々に新たなテクノロジーを提供してヘビーユーザーを魅了しており、広告収入もうなぎ上り。トップの座は、なかなか揺るぎそうもない。これに対抗してトラフィックを集めるには、新技術を駆使した新サービスが必要となる。そこで、登場したのがWindows Liveなのだ。

 Windows Liveは、検索サービスからWebメール、メッセンジャーなど、さまざまなコンテンツを提供する。だが、広告収入を前提とする以上、MSNとの棲み分けが課題となる。コーネル氏は、「自分でカスタマイズしたいユーザーと、他の人がプログラムしたベストなコンテンツを見たいユーザーがいるだろう。前者はWindows Liveで、後者はMSNでニーズを満たしたい。両方を使うユーザーはいても、ユーザーを食い合うことはない。しかも広告主には選択の幅が広がる」と自信をのぞかせるが、成功するかまだ未知数だ。

 MSNのブランド価値を損なわずに、つかみ切れていない層をWindowsLiveでうまく獲得できるか。マイクロソフトのネット戦略の成否は、この難しい舵取りにかかってくるだろう。Googleはまだその先にある。