マイクロソフトは学校やインターネットカフェなど、複数人で利用するパソコン向けセキュリティ向上ツール「SharedComputer Toolkit for Windows XP」(以下Toolkit)の無償でのダウンロード提供を12月中に始める。
Toolkitには大きく2種類の機能がある。
1つは、管理者以外のユーザーのファイル変更やシステム設定を制限する「ユーザー制限」機能だ。例えばソフトの利用を制限し、スタートメニューに現れる項目を限定することもできる。
2つ目は、Windowsパーティション(=通常はCドライブ)ヘの変更を認めず、再起動するだけでCドライブが元の状態に戻る「Windows ディスク保護」の機能だ。ただし、Microsoft Updateによる重要な更新や、指定したウイルス対策ソフトの定義ファイルの更新など、セキュリティ上必須のシステム(ファイル)変更は例外的に許可できるようになっている。
そのほかToolkitでは、画面上の文字などを大きく見せる「拡大鏡」といったアクセシビリティ機能も備えている。
実は、このToolkitは、米国で9月に公開されたツールの日本語版。対象OSはWindows XP SP2のHome Edition、Professionalと、Tablet PC Edition。送料程度の実費を支払えば、CDの送付も申し込めるようにする。