PR

 米タイム・ワーナーのネット部門である米AOLは2005年12月20日(現地時間)、米グーグルがAOLの発行済み株式5%を10億ドルで買収すると発表した。併せて、検索連動型広告事業での関係強化や、両社のインスタントメッセンジャー(IM)ソフトの互換サービス提供、動画検索サービスでの協業など幅広い分野で提携する方針も明らかにした。

 これまでAOLでの検索サービスに対する広告はグーグルに販売権があり、AOLは広告出稿を希望するクライアントをグーグルに紹介するにとどまっていた。今後は、AOLが直接広告主に検索連動型広告を販売できるようになる。AOLの営業人員は約300人規模。グーグルにとっては営業体制の大幅な強化につながる。グーグルは2002年からAOLに対して検索サービスを提供してきた。米紙によると、2004年にAOLがグーグルに対するサイト提供で得た収益は3億ドル。グーグルは2005年9月末までの9カ月間で収益の約10%をAOLサイトから得ている。

 IMソフトではAOLは「AOL Instant Messenger(AIM)」を提供し、グーグルは「Google talk」を提供している。今後、GoogleユーザーはAIMのアカウントを取得すればAIMユーザーにメッセージを送れるようになる。

 AOLに対しては米マイクロソフトも出資に向け交渉していた。マイクロソフトはインターネット広告市場に本格的に乗り出す方針を打ち出している。AOLとの提携によって一気にネット広告で上位に躍り出る戦略だったが、最大のライバルであるグーグルに敗れた結果となった。