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 パソコンユーザーにとって音楽配信サービスといえばアップルコンピュータの「iTunes Music Store」やレーベルゲートの「Mora」が代表的なサービスとなる。しかし実は、日本で最も楽曲のダウンロード数が多いサービスは、auの携帯電話で提供されている「着うたフル」。2005 年12月には累計3000万ダウンロードを達成しており、最近では1カ月に300万ダウンロードを超えるペースになっている。

 これまで着うたフルはダウンロードした携帯電話だけでしか利用できない「閉じたサービス」だった。これをパソコンと連携させる新サービスが「LISMO」だ。そのサービスの一翼を担うのが4月に開始するパソコン向け音楽配信サービスの「DUOMUSIC STORE」となる。iPodなどの携帯音楽プレーヤーよりも圧倒的に端末数が多い携帯電話を使い、競争が激しさを増す音楽配信サービスで優位に戦おうというわけだ。

 しかし勝負はそれほど簡単にはつきそうにない。まず問題となりそうなのが楽曲の価格。着うたフルの価格帯は300円前後で、パソコンでの音楽配信と比べて割高。携帯向けとパソコン向けで同じ楽曲の価格を変えるのは難しいだろう。さらに問題なのが楽曲の入手方法によってデータの扱いが大きく変わることだ。例えばCDからリッピングした楽曲データは携帯で再生できるものの着信音にはできなかったり、着うたフルの楽曲の一部はパソコンには転送できない。iTunesなどに比べるとかなり複雑で混乱を招きかねない。DUOMUSIC STOREの使い勝手がどこまでよくなるかがパソコンユーザーへの普及の鍵となりそうだ。