電子情報技術産業協会(JEITA)は1月25日、2005年の国内パソコン出荷実績を発表した。年間の出荷台数は過去最高となる1273万8000台に到達。前年比114%の伸びとなった。形状別ではデスクトップは583万8000台、ノートは690万台。どちらも伸張率は114%で過去最高。出荷金額は価格下落の影響で前年比105%の1兆6370億円にとどまった。
パーソナルコンピュータ事業委員会の片山徹委員長は「出荷台数は3年連続のプラスとなり、初めて1200万台に到達した」と説明。ビジネス向け市場では景気の回復や個人情報保護法の施行などによって、年間を通して需要があったという。個人向け市場でも、景気の回復による需要増が見られ、夏商戦以降、出荷実績は好調に推移している。なお、2004年度第2四半期から、直販パソコンメーカーのデルが新規に統計に加わったが、デルの出荷分を差し引いても年間台数は108~109%程度の伸びになるという。
2005年度(2005年4月~2006年3月)の出荷予測は1270万台で、7月に発表した予測値から20万台積み増した。