PR

 ウィルコムは2月22日、次世代PHSの実証実験を公開した。1月27日に総務省から次世代PHSの実験を行うための免許取得を受けてのもの。

 今回、同社の会議室内にアンテナ、基地局、クライアントパソコン、パソコンに接続する次世代PHS端末を用意。実験で利用した周波数帯は2.3GHz帯で、5MHzの帯域を利用。実験では、速度測定サイトを利用したデータ転送速度の計測、1Mbpsのビデオストリーミングの再生、IP電話ソフト「スカイプ」によるビデオチャット、USENの動画配信サイト「GyaO」の動画ストリーミングの再生などを行った。


基地局本体

パソコンに接続する次世代PHS端末
屋外に設置されたアンテナ。左がPHSのアンテナで右は基地局が複数ある時に同期をとるためのGPSアンテナ

 速度測定サイトでの計測では、安定したときには2Mbps以上の速度が出たが、実験中に速度が大きく変化するなど不安定になった場面も見受けられた。ただ、スカイプでのビデオチャット、GyaOでの動画ストリーミングなどは不安定な状態でもスムーズに表示された。「安定性に関しては実験レベルということもあってまだ未完成」(企画開発部課長補佐の安藤高任氏)なのだという。

実験では不安定になることがあったものの、2Mbps以上の通信速度が確認できた
[画像のクリックで拡大表示]

 次世代PHSの特徴としてウィルコムは(1)最高転送速度が20Mbps以上、(2)複数の基地局を1台の端末から利用が可能、(3)MIMOなど無線LANで使われている技術と同等の高速化技術の導入、(4)現行PHSとの共存、などを挙げている。現在は新たに導入した高速化技術の伝搬特性の測定や評価を中心に行っており、2006年夏以降には、通信速度を20Mbpsに近づける第2次実験を開始していくという。

 商用化については現在未定。「免許取得が関わってくるものなので、一概にウィルコムだけで決められない。ただ、何とか3~5年以内にサービスを開始したいとは考えている」(開発本部長兼プロダクト開発部長の黒澤泉氏)という。