松下電器産業は2月24日に都内で会見を開き、23日に発表した役員人事に関する説明を行った。現・専務の大坪文雄氏が社長に、現・社長の中村邦夫氏は会長に就任する。6月28日開催予定の取締役会で正式決定する。
大坪氏は「現担当のパナソニックAVCネットワークス社においてスピーディーな経営の実践と、グローバルな規模での企業間競争の厳しさを経験してきた。これを松下グループ全体で考えなくてはならない」とこれまでの経験をグループ全体に浸透させる考えを示し、「中村社長の公平・公明でシナリオ性のある経営スタイルを継承しながら、技術力をベースに強い商品を生み出していく」と抱負を語った。
また、製品戦略ではプラズマテレビ市場などに触れ、「今までも中村社長とAVCネットワークス社が実施してきたように、今後も積極的な投資を行ない、高画質・大画面化を図っていく。他社の先手を打つ、攻めの経営を続ける」と、強気の姿勢で臨む考えを示した。