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 ぷららネットワークスは2006年4月14日、東日本電信電話(NTT東日本)、西日本電信電話(NTT西日本)の光ファイバーサービス「Bフレッツ」利用者向けに提供している映像配信プラットフォーム「4th MEDIA」の現状報告と新しいセットトップボックス(STB)の発表を行った。

 新しいSTB「Picture Mate 300」の特徴は主に3つ。画面表示の高速化、無線LAN機能への対応、無線LANで生じるパケットロス回避技術の導入だ。

 現行のSTBでは、表示が切り替わるたびに通信を行って、番組表やコンテンツプログラムの画面データを取得していた。これではページ送りなどのたびに、ユーザーは待たされることになる。Picture Mate 300は起動直後や起動中に、あらかじめサーバーから番組データなどを蓄積しておくことで、画面切り替え時のユーザーの待ち時間を短縮した。ハードウエアなども高速化したことで、起動時間も従来の約1分から、1秒にまで短縮した。

 無線LAN対応に関しては、IEEE802.11a/g対応の無線LANアダプターを用意。Picture Mate 300にUSB経由で接続して利用する。これに併せて、無線LANを利用した場合に生じるパケットロスを回避する技術も導入。サーバーから映像データを送信する前にあらかじめエラー訂正用のデータを「冗長パケット」として付加する。これによりほとんどのパケットロスは回避でき、ノイズのない再生が可能になるという。

 同社は夏までにPicture Mate 300をさらに改良して、新たな機能を追加する予定。電源をオンにしたときに、前回見ていたチャンネルを表示する「ラストビュー機能」や、ビデオ・オン・デマンド(VOD)で視聴中に電源をオフにしても、次にオンしたときに続きから番組を再生できる「レジューム機能」などを加えるという。

 Picture Mate 300の提供に併せ、今まで販売しかしていなかったSTBのレンタルも始める。今後は販売よりもレンタルがメインになる(希望があれば販売にも対応)。ぷららネットワークスのパートナー兼シニアストラテジストの中岡聡氏は「レンタルをした場合、STBのバージョンアップを繰り返すたびに在庫が手元に残る。十分なものを提供できるようになってからレンタルは開始したい」と以前から発言していた。ここにきて「ようやく十分なものを提供できるようになった」(中岡氏)ため、レンタルを始めるという。レンタル料金は月525円で、無線LANセットの場合は月840円。

 ぷららネットワークスは今回のPicture Mate 300の提供開始で会員数の拡大を狙う。「コンテンツも揃った。STBも満足のいく形のものを出せた。これで月1万人ペースで会員を獲得し、1年で現在の5倍の会員数15万世帯を目指す」(板東浩二代表取締役社長)と「戦闘態勢」を整えたことを強調した。また、テレビの大画面化に合わせて、VODなどではハイビジョン対応の映像提供も視野に入れていることも明らかにした。

 「4th MEDIA」は現在、専門チャンネル60、VODを6000タイトル用意。VODではハリウッドの大手映画会社7社の作品や、海外の日本人選手が所属するサッカーチームのIP向け独占配信権(インターネット経由で映像を独占的に配信する権利)などを所有する強みがある。2006年3月末時点での会員数は約3万世帯。