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 シーゲイトは2006年5月11日、垂直磁気記録方式を採用した3.5インチハードディスク(HDD)「Barracuda 7200.10」シリーズに関する説明会を開いた。

 2006年4月27日に既に発表済みのBarracuda 7200.10シリーズは3.5インチディスクとしては初めて垂直磁気記録方式を採用したHDDだ。シーゲイトは2006年1月に初の垂直磁気記録HDD「Momentus 5400.3」シリーズを第1世代として市場に投入。今回のBarracuda 7200.10シリーズは「第5世代となる」(日本シーゲイトのフィールドアプリケーションエンジニアリング部シニアマネージャーの佐藤之彦氏)垂直磁気記録のHDDだ。既存の「Barracuda 7200.9」と比べて容量は50%アップ。ディスクの記録密度は約20%、内部データ転送速度は943メガビット/秒から1030メガビット/秒と、約10%向上しているという。

 Barracuda 7200.10シリーズで新たに採用した「Adaptive Fly Height」という技術についても説明。これは、HDDの読み書き部分であるヘッドとディスクの距離を適度な距離を保つ技術だ。高さを調整する要素として「内周と外周での浮上量の変動」「アクセスする場所による風向の違い」「温度による浮上量の高低」などを挙げた。例えば、温度であれば温度が高いと浮上量は減り、温度が低いと浮上量は増える。これらの環境下で、それぞれ適切な高さに「ヘッドが能動的に調節している」(佐藤氏)。

 さらに、HDDを起動した際にディスクに付着した不純物を取り除く技術の「Clean Sweep」についても言及。これもBarracuda 7200.10シリーズから新しく採用した技術だ。不純物を取り除くだけでなく、「ヘッドがディスクに接触して削り取られてしまった油膜を再度フラットにすることもできる」(佐藤氏)。この技術を取り入れたことで極端に起動時間が遅くなることはないという。

 かねてより、シーゲイトは自社のHDDに関してはすべて垂直磁気記録方式を採用していくと明言している。垂直磁気記録方式の採用によって容量が1TB(テラバイト)のHDDも投入できるとされているが、それに関しては「半年前に、2年後には容量が1TBに突入すると公式コメントを出している。(そこから計算すると)1年半後までには1TBに突入するのではないか」(佐藤氏)と言及した。

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■変更履歴
記事中の「内部データ転送速度は943ギガビット/秒から1030ギガビット/秒」を「内部データ転送速度は943メガビット/秒から1030メガビット/秒」に訂正しました[2006/5/12 14:20]