PR

 マイクロソフトは2006年5月16日、次世代OSのWindows Vista(以下Vista)の日本語表示について説明会を開催した。新たに搭載するフォント「メイリオ」や漢字字体の一部変更について詳細を解説した。

 「メイリオ」はVista用に開発された角ゴシックフォント。語源は日本語の「明瞭」。Vistaでは、ウインドウ周囲の文字表示などで使われる標準フォントとなる。デザインを担当したグラフィックスデザイナーの河野英一氏は「欧文と和文を組み合わせた文章でも、違和感なくきちんと読める」ようにデザインしたと説明。

 画面上の読みやすさを改善するため、文字の輪郭を滑らかに見えるようにするClearType表示に対応。明朝ではなくゴシック体とした理由は、ゴシック体の方がPDAや携帯電話などディスプレイの小さな機器で表示した場合でも読みやすく、さまざまな機器に対応しやすいためだという。将来は、明朝体のメイリオも開発する方針としている。

 Vistaでは、一部の漢字で字体を変更する。従来のWindowsでは、JIS第1および第2水準漢字(JIS X 0208-1990)やJIS補助漢字(JIS X 0212)の1万2156文字を標準フォントとして採用してきた。ただ、JISが参考として示している漢字字体は、国語辞典など出版物で使われている印刷標準字体と一部で異なるものがあった。

 この問題を解決するため、Vistaでは、経済産業省が2004年2月に改正した「JIS X 0213:2004」を採用し、96文字の字体に変更を加える。例えば、東京都葛飾区の「葛」や進捗の「捗」で変更が加わる。Vista上でも従来の漢字字体を使いたいというユーザーには、従来のJIS X 0208-1990互換のフォントをダウンロードで入手できるようにする。