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 マイクロソフトは2006年10月26日、Windows Vista時代のWebをテーマにしたイベント「REMIX Tokyo 2006」を開催した。会場では、Windows Vistaが搭載する画面描画機能「Windows Presentation Foundation」(WPF)を駆使したさまざまなサービスのデモンストレーションを実施した。

 基調講演に登壇したのは、米マイクロソフトのプラットフォーム戦略担当、チャールズ・フィッツジェラルド ゼネラルマネージャ。パソコンにインストールしたソフトウエアとインターネット経由で提供されるサービスを組み合わせることで、ユーザーの利便性が高まると説明した。これを実現するうえで重要な役割を担うのがWPFだ。WPFを使ってソフトウエアを開発すれば、インターネット経由で取り込んだ動画や静止画を、3次元表示などを多用した見栄えのよいデザインと組み合わせて表示できる。

 こうしたソフトウエアを使ってみせたのが、NHKの総合企画室(公共放送サービス開発プロジェクト)の和田郁夫担当局長。NHKは2008年にも、インターネット経由の番組配信サービス「NHK アーカイブス オンデマンド」を開始する予定。これを視聴するためのクライアントソフトをWPFを用いて開発中だ。会場では、縦横に配置された四角をクリックすることで好みの番組を選び、ハイビジョン映像を視聴する操作などを披露した。また「視聴者にコンテンツを届けるだけでなく、インタラクティブな回路を築きたい」(和田氏)。視聴者がレビューを書き込んだり、「おすすめ番組」を公開する機能などを用意する考えを明らかにした。

 WPFは、Webサイトの作成にも利用できる。WPFを利用して作ったユーザーインタフェースは独自のXML形式(「XAML」と呼ぶ)で記述されており、Internet Explorer 7で読み込んで表示できるのだ。NTTレゾナント、リクルート、インプレスジャパンなど10社がこうしたWebサイトを開発すると表明(発表資料)、会場でもいくつかのサンプルを紹介した。

 例えばウェザーニューズが開発した、天気情報を提供するWebサイト。2次元の世界地図に天気図や気温を重ねられるほか、地図を3次元の地球儀のように変形して表示できる。マウスで地球儀を自由に回転させることも可能だ。そのほか、ジャンルごとに飲食店を分類したキューブ状の物体を使って店舗を探せるサービス(リクルート)や、パソコンのパーツを3次元のユーザーインタフェースで選べるサービス(インプレスジャパン)などの実演もあった。

 基調講演の最後を締めくくったのは、WPFを使って開発したSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)。セカンドファクトリーの取締役を務める、東賢シニアエクスペリエンスアーキテクトが実際の画面を紹介しつつ、説明した。SNSへの参加者は地球を模した球面の上に配置されていて、その人にとって関係の深い人ほど近い位置に表示される。日記を書き込んだり、日常を記録した動画をアップロードすることも可能。その人が過去にアップした動画が時系列に沿って連凧のように表示され、糸をたぐっていくような感覚で閲覧できる。「タグ」と呼ぶキーワードを使って、複数の動画をひも付けることも可能だ。「動画や音楽などのメディアの取り扱いや3次元表示など、WPFの力を最大限活用して作り上げた」(東氏)という。