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 東京のFMラジオ局であるJ-WAVEは2006年11月22日、放送番組の一部を2007年元旦以降、インターネット経由でリアルタイムに配信すると発表した。月曜から木曜の22時から23時45分までの番組「TOMORROW」が対象。番組をネットで同時配信するのはJ-WAVEが初めてとなる。なお、サービス開始に先立ち、11月23日限定で実験的に配信する。

 ローカルのテレビ局やラジオ局の番組は通常、電波の届くエリア内でしか視聴できない。J-WAVEはインターネットを活用したリアルタイム配信に踏み切ることで、エリアの制約を解消し幅広いリスナー獲得を目指す。これにより、地域に関係なく、東京で放送中の番組を同時刻に聴くことが可能になる。

  配信は、同社が5月に提供を始めたインターネットラジオサービス「Brandnew J」を利用する。通常Brandnew Jは独自編成の番組を配信しているが、22時から23時45分の間のみ、FM放送波で放送中のTOMORROWを配信する。

 テレビ局やラジオ局の間では、インターネットを活用した番組の配信が活発化している。ただしこれまでは、放送済みの番組を後日独自に編成して配信するか、他社へ卸すのが通例。著作権や著作隣接権の処理が煩雑だったためだ。

 この問題を解決するために、日本レコード協会や実演家著作隣接権センターなど、音楽著作権や音楽著作隣接権を持つ団体が楽曲集中管理規程を定め、これを文化庁へ提出、2006年10月8日に施行された。J-WAVEのサービス開始は、著作権処理の簡略化によって放送局が番組をインターネットでリアルタイムに配信するための素地が整ったことが背景にある。

 J-WAVEは、楽曲集中管理規程に沿って権利問題をクリアした楽曲のみを番組で扱うが、CMのみは対象外となる。このため、インターネット経由で番組を聞くユーザーには、CM放送中はあらかじめ定めた楽曲が流れる。