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 インテル、ビットワレット、マイクロソフトの3社が共同で推進している「スマートデジタルライフ推進プロジェクト」は2007年7月3日、現在の進捗状況を説明するとともに、FeliCaを使ったシニア向けパソコンの新コンセプトを紹介した。

 スマートデジタルライフ推進プロジェクトは、非接触ICカード技術「FeliCa」を使った個人認証や電子商取引の普及と発展を目指す団体。2006年6月13日の発足時に、1年後の目標として「FeliCa対応オンラインサービスを2倍に増加」「FeliCaリーダー・ライターを搭載するパソコンを3倍に増加」「FeliCa決済によるオンライン取引高を2倍に増加」の3つを挙げた。

 「FeliCa対応オンラインサービスを2倍に増加」については、既に2006年12月の中間報告時点で達成済み。「FeliCa決済によるオンライン取引高を2倍に増加」については2007年5月に達成。「FeliCaリーダー・ライターを搭載するパソコンを3倍に増加」だけは1年で目標達成に至らなかったが、2007年度末には達成できる見込みだという。

 注目を集めたのはインテル共同社長の吉田和正氏が紹介した「Slate DT FeliCa組み込み版」。FeliCaを活用した新しいコンセプトのシニア向けパソコンだ。ノートパソコンからキーボードを取り除いた形状で12.1型のタッチパネル液晶を備え、本体にFeliCaポートを搭載する。OSはWindows Vista BusinessもしくはWindows XP Tablet PC Edition 2005のいずれかを選択できる。

 起動すると、通常のWindowsの起動画面ではなく、FeliCaによるネット決済サービスを提供するサイトへ移動できるボタンを表示する。現時点で表示するサイトは「小僧com」「オイシックス」「JTA テニス!オンライン」の3つ。各サイトとも、本来のサイトとは別にタッチパネルでの操作用にユーザーインタフェースを変更したり、掲載情報を絞ったりしている。ユーザーはマウスやキーボードを使用せずにコンテンツを閲覧でき、液晶部分にFeliCa機能搭載カードをかざすだけでネット決済を実行できる。

 Slate DT自体はタブレットPCの製造を手がけるPBJが既に発売済み。今回のFeliCa組み込み版は、起動時に表示する特別メニューやFeliCaポートの追加が特徴。主な仕様は、CPUがCore Duo L2500、メモリー容量が1GB、ハードディスク容量が80GBとなる。12.1型液晶の解像度は1024×768ドット。USB端子を2つとLAN端子、指紋認証リーダー、IEEE802.11a/b/gの無線LAN機能を備える。標準バッテリーで最大3時間駆動する。サイズは幅300×奥行き220×高さ26mm。重さは1.64kg。

 タッチパネル操作用のペンが付属し、本体に収納できる。液晶の額部分には[Ctrl]+[Alt]+[Delete]キーの機能を割り当てたリセットボタンがある。マウスとキーボードを接続すれば、通常のパソコンとしても利用できる。発売は2007年9月を予定。価格は20万円以上になる見込みだ。