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 セキュリティベンダーの英ソフォスは2007年8月8日、株価操作を目的とした「PDFスパム」が急増していることを明らかにした。同社の観測では、同日中だけで30%増加したという。また、PDFスパムによって、特定企業の株価が一時的に上昇したことも確認している。

 PDFスパムとは、伝えたい内容をメールの本文には書かず、それらを記述したPDFファイルを添付する迷惑メール(スパム)のこと。多くの場合、本文は空白。これにより、本文から迷惑メールかどうかを判断する迷惑メールフィルター(迷惑メール対策ソフト)を回避しようとする。

 PDFスパムについては、ソフォス以外のセキュリティベンダーも、最近急増しているとして注意を呼びかけている。例えば米シマンテックでは、2007年6月のある10日間で、3000万人以上のユーザーにPDFスパムが送られたことを確認したという。

 PDFスパムのほとんどは、株価の操作を目的としている。特定企業の好業績などを伝える偽情報を不特定多数のユーザーに送信して、その株価を上げようとする。実際に株価が上がると、迷惑メール送信者は、安いときに購入しておいた株を売り抜けて利益を得る。

 株価操作の迷惑メールが後を絶たない背景には、こういった偽情報に釣られて株を購入しているユーザーがいるためだと考えられる。ソフォスの情報によれば、現在出回っているPDFスパムで言及されている企業の株価は、この1週間で2倍近くに上昇しているという。