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 グーグルは2008年3月13日、ユーザーがカスタマイズして自分好みのトップページを作れる「iGoogle」において、国内の著名なアーティストとコラボレーションするプロジェクトを開始したと発表した。同日、リリー・フランキー氏や日比野克彦氏らなど9組のアーティストがデザインした、iGoogleの背景画像やガジェットの提供を開始した。

 プロジェクトの名称は「アーティストiGoogle」。コンセプトは「インターネット・ミーツ・アート」で、インターネットとアートの融合によって新しい世界を生み出すことを目的とした、グーグルによる全世界的なプロジェクトだという。今回は世界の先頭を切って、日本でプロジェクトがスタートした。

 iGoogleには、「テーマ」と呼ばれる背景画像や、小規模なアプリケーション「ガジェット」を自由に設定、配置しておく機能がある。今回は、デザイナー集団のAirside、イラストレーターや小説家であるリリー・フランキー氏、アーティスト日比野克彦氏、ファッションデザイナー北村信彦氏、建築家の隈研吾氏、ファッションブランドのプロデューサーNigo氏、アートディレクターの野田凪氏、漫画家手塚治虫氏、イラストレーターユニットの山根Yuriko茂樹氏の作品が公開された。

 同社の村上憲郎社長は「グーグルのサービスは、最初はITリテラシーの高い人が中心に使ってくれた。それが徐々に、いろいろな人に使ってもらえるようになった。特にiGoogleは、国内でも幅広い人に使われている。今回の企画によって、iGoogleの楽しい世界を広げていきたい」と話した。

 発表会には、アーティスト4組も参加。「日常の中の、ささやかで、さまざまな風景。」と題した作品を発表したリリー・フランキー氏は「iGoogleのテーマは、おもしろすぎてもつまらなさすぎてもダメ。日常の風景が少しずつ変わっていくように、1日中見ていても飽きないものにしたかった」と制作の意図を語った。また、パペット(操り人形)を使った実写のガジェットを制作した山根Yuriko茂樹氏は「IT業界には疲れている人が多い。少しでもホッとしてほしくて、一番アナログなパペットを選んだ」と話した。

 今回のプロジェクトに参加した理由を「グーグルへの恩返し」だと語ったのは、建築家の隈氏。「『Google Earth』が出てきて、我々の業務はものすごく変わった。設計しようとしている建物の周囲がどうなっているか、簡単に確認できる。これまでは、何日もかけて現地まで見に行く必要があった。こんなにありがたいことはない」(隈氏)。

 テーマやガジェットには、特定の時間にしか見られないイベントも仕込まれている。例えば日比野氏の手による日めくりカレンダーのガジェットは、毎日午前0時にだけ、カレンダーをめくる音が聞ける。「午前0時に、是非この音を聞いてほしい」(日比野氏)と自らの作品をアピールした。